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マンガ大好きユキチです。
今回は、タイムスリップ・グルメ漫画『信長のシェフ』を、ご紹介させて頂きます。
明智光秀は、なぜ「本能寺の変」を起こし、主君の織田信長を討ち取ったのか?多くの歴史もので描かれる人気の大事件で、私もそれぞれの解釈、説を読むのが好きです。この『信長のシェフ』も、クライマックスは「本能寺の変」でしょうか。ワクワクします。
1.『信長のシェフ』の基本情報
著者 | 原作:西村ミツル、作画:梶川卓郎 |
出版社 | 芳文社 |
連載雑誌 | 週刊漫画TIMES |
掲載期間 | 2011年~ |
巻数 | 既刊29巻 |
元公邸料理人の原作者・西村ミツルさんは10巻まで担当し、11巻以降、梶川卓郎さんが1人で描いています。
中年以上向け(でしょうね)漫画雑誌「週刊漫画TIMES」は、申し訳ないですが、購入してまで読んだことはないです。連載作品では、最近『妻、小学生になる。』を読みました。
参考)『妻、小学生になる。』です。
2.『信長のシェフ』のあらすじ
永禄11年(1568年)、戦国時代に京都に、仲間数名とタイムスリップをしてしまったケンは、武士たちに追われ、川へ飛び込んで逃げのび、女性刀鍛冶の夏に助けられます。
タイムスリップのときに記憶喪失になってしまったケン(一緒にいた仲間がケンと呼んでいた)は、自分の過去や名前すら思い出せないですが、料理の技法や料理に関連する記憶だけは残っています。また、一般的な日本人の日本史の知識は覚えていました。
いつしか近所でもケンのつくる料理は有名になり、京都で食い物屋もはじめたところ、その評判を聞きつけた織田信長が現れ、ケンに自分の料理頭になることを命じます。
3.『信長のシェフ』は純粋に歴史漫画として楽しめる。
ケンが現代の料理人だったことは読んで数話でわかってきます。信長はケンとケンの料理を、天下統一のための外交戦略の一つとしても使い、ケンの作り出す様々な料理が、いろいろな問題を解決していくグルメ漫画ですが、歴史的な出来事(当時の合戦や勢力争いなど)も知ることができ、歴史漫画としても十分楽しめます。
ただし、元々、実際に残っている歴史的記録は非常に少ないので、あくまでも、想像を膨らませた漫画として楽しみたいです。
4.そして最後は「本能寺の変」か?
タイムスリップ漫画の読みどころは、タイムスリップした人が、歴史にどう関わり、どのように変えていくかです。一介の料理人のケンが、歴史を変える影響力を持つのか、また、ケンと一緒にタイムスリップしてしまった現代人が複数いたことは、はじめにわかります。彼らが戦国時代にどうかかわっていくのが楽しいです。
そして、信長と言えば、「本能寺の変」です。明智光秀も信長の忠臣として、裏切るような人物には描かれていないですが、次第に変わっていくのか、「本能寺の変」の解釈も楽しみです。
5.まとめ
物語は現在29巻まで進んでいます。宣教師に日本に連れてこられた、アフリカ人の弥助もついに登場してきました。弥助は「本能寺の変」の1年前に信長と出会い家臣となり、最後まで信長と一緒に戦い、「本能寺の変」を生き延びた人物です。
物語はまさにクライマックスですが、個人的には、信長が「本能寺の変」を生き延びて、当時の世界各地を植民地として支配していった、ポルトガルやスペインに対抗するところまで、描いてほしいです。