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マンガ大好きユキチです。
今回は、小山ゆうさんの時代劇漫画『颯汰の国(そうたのくに)』を、ご紹介させて頂きます。
小山ゆうさんは、昔から歴史、時代劇漫画を描いてきましたが、最近では『あずみ』が大ヒットしましたね。『お~い!竜馬』もですが、権力に立ち向かう若者の姿を描くのがうまいです。
1.『颯汰の国』の基本情報
著者 | 小山ゆう |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミック |
掲載期間 | 2019年~ |
巻数 | 既刊8巻 |
小山ゆうさんは、1948年生まれですから、現在71歳。まさに生涯現役の漫画家さんです。
小山さんは、どこかのインタビューで、理想の男は『お~い!竜馬』で描いてしまったから、次は女性でいこう!と『あずみ』を描いたと言っておられました。と言うことは、この『颯汰の国』は、竜馬を超える男を描こうとしているのか期待が膨らみます。
参考)『お~い!竜馬』です。
2.『颯汰の国』のあらすじ
江戸時代初期、徳川幕府は、日本全土を支配下に置き、反乱の芽が二度と育たないように、少しでも意にそぐわない大名には、容赦なく改易(取り潰し)を行い、おびただしい数の大名が改易をされていた時代。
漫画の最初で、すでに、物語の概要が書かれてますので引用してみます。
そんな時代、改易という憂き目に遭っても、徳川幕府に抵抗し、同志達とともに、独立国家ともいえる自由の領地(くに)を勝ち取り、幕府に立ち向かった男がいた!
この男が、主人公・颯汰です。颯汰は、物心がついたときには両親は亡く、寺の和尚に、大切に厳しく育てられているところから物語は始まります。
3.江戸時代の改易とは?
改易という言葉は、昔からあったようですが、普通は江戸時代の改易が語られることが多いです。
改易は、江戸幕府の安泰のために、大名を無力化するのが主な目的です。改易を言い渡された大名は、基本、大名自身は切腹となり、城と領地は幕府に没収されます。大名の家族達は、配流地に移送され、家臣達は、雇い主を失い浪人となります。
没収された領地は、江戸幕府の直轄地(天領)になったり、徳川家の息のかかった大名を移転させたり、基本、徳川家のものになります。完全支配体制ですね。
関ヶ原の戦い以降、西軍・豊臣方についた多くの大名が改易されました。また、東軍についた福島正則も、幕府に無断で広島城を修繕したと因縁をつけられ、安芸・備後50万石を没収されています。
4.まとめ
颯汰のすむ領地の大名も改易の処分をうけるのですが、そこから、颯汰達が、巨大な江戸幕府に立ち向かいながら、自分達の独立国家を作っていくところが描かれていきます。物語は颯汰の出生の謎も大きく関わってきそうです。
舞台は伊豆地方となっていましたので、現実に、そんなモデルがあったのか調べてみたのですが、徳川家にとって不都合な歴史だったのか、記録には残っていませんでした(笑)。