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マンガ大好きユキチです!
今回は歴史漫画です。誰もが知る明治維新の英雄「坂本竜馬」を主人公とした、『お~い!竜馬』を、ご紹介させて頂きます。不思議な魅力を持つ、歴史上の人気者の青春漫画です。
「坂本竜馬」の名前は知っているけど、実際、何をした人かは?…という方や、日本史嫌いの方には、おすすめです。明治維新の激動の時代も知ることができる漫画ですが、実際の史実をベースに、虚実を加えながら、おもしろく描いた作品ですので、あくまで漫画として楽しみ、興味をもったら史実を調べてみるのがいいですね。
ちなみに”竜馬”は、”龍馬”と漢字で書かれることも多いですが、”竜”が常用漢字(新字)で、”龍”が旧字になるので、どちらが正しいとかはないようです。
1.『お~い!竜馬』の基本情報
著者 | 原作:武田鉄矢 作画:小山ゆう |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ヤングサンデー |
掲載期間 | 1986年~1996年 |
巻数 | 全23巻 |
芸能界随一の「坂本竜馬」好き、武田鉄矢さんが原作、超ベテラン実力漫画家の小山ゆうさんが、画を担当した作品です。
当初は武田さんが、竜馬について熱心に語っていたそうですが(目に浮かびます)、次第に、小山さん自身が竜馬の魅力に取りつかれ、竜馬について語りだし、後半は、武田さんが聞き役になってしまったそうです。それほど坂本竜馬は、魅力がある青年だったんですね。
現在、日本でイメージされている竜馬像は、司馬遼太郎さんの小説「竜馬がゆく」の影響が大きいです。坂本竜馬に興味を持ったら、ぜひ読んでおきたい小説(フィクション)です。私ももちろん影響を受けました(笑)。
2.『お~い!竜馬』のあらすじ
時は天保6年(1835年)11月15日、ハレー彗星が地球に一番接近した夜、高知城下の坂本家の屋根の上で、坂本家の末娘・乙女は、母から生まれようとしている子供が、男の子で、立派なサムライになることを彗星に願います。
そして、生まれたのは、強烈なくせ毛で、背中にもたてがみのように毛が生えている、妙な容姿の元気な男の子でした。乙女は、彗星が願いを叶えてくれたと喜び、彗星のように、竜のように天駆ける馬になってほしいと、竜馬と名前をつけます。
強そうな名前をもらった竜馬ですが、乙女の思いとは裏腹に、少年になっても、ケンカもできない弱虫竜馬として育つのでした。
(「お~い!竜馬」1巻から引用)
剣道を習いに行っても、泣き虫で追い出されてしまう竜馬ですが、やさしい心を持っており、すくすくと育っていくきます。
しかし、その頃の土佐藩のサムライは、上士と郷士と2つに分けられ、郷士の竜馬達は、上士から差別され、様々な問題が出てくるのでした。
3.土佐藩の上士と郷士の身分制度について
戦国時代、長宗我部元親が四国を統一し、支配していました。しかし、元親の四男、盛親が、関ヶ原の戦いで西軍(豊臣側)についたため、西軍が破れがあと、長曾我部家は滅ぼされてしまいます。
その代わり、関ヶ原の戦いで東軍(徳川側)についた山内一豊が、その功績を認められて、土佐一国(現在の高知県)を与えられます。江戸時代の土佐藩の上士は、もともとの山内家の家臣達にあたり、郷士は、残った長曾我部家の家臣達です。
江戸時代は身分制度の世の中ですので、同じサムライでも、郷士は上士に、厳しい差別を受けて暮らしています。その不満が郷士たちに蓄積され、江戸末期になって、郷士の青年たちが行動を起こします。
4.『お~い!竜馬』の見どころ
『お~い!竜馬』は大きく分けると、竜馬の幼年編と、16歳以降の青年になった竜馬の青年編の2つに分けられます。
土佐藩にいる時の竜馬は、身分制度の重い鎖につながれており、上士からは、郷士の命など、紙屑のようなあつかわれます。
そんな土佐藩から、東京に上京してきた竜馬は、身分制度の鎖が外れ、まさに、天駆ける馬のように、自由に生き生き行動していきます。徒党を組まずに、自由で自立した青年、そんな姿に惹かれてしまいます。
5.まとめ
竜馬は、”友達にしたくなるようないいヤツだった”というのが、この漫画のテーマです。そのため、友達を呼ぶように「お~い!竜馬」というタイトルにしたと、武田さんは書いておりました。
何かしたい、熱くなりたい人に、おすすめの漫画です。