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マンガ大好きユキチです。
今回は、昭和サッカー漫画の名作『オフサイド』を、ご紹介させて頂きます。
最近、改めて全巻読み返しました。競技は違いますが、自分の高校生時代に、生活の中心だった部活の仲間達との日々を思い出しました。おすすめの漫画です。
1.『オフサイド』の基本情報
著者 | 塀内夏子 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
掲載期間 | 1987年~1992年 |
巻数 | 全15巻 |
塀内夏子(へいうちなつこ)さんは、高校在学中の1979年に「別冊マーガレット」でデビューされています。しかし、少女マンガが性に合わなくて、しばらく漫画を止めており、その後、少年漫画で再び漫画家として活動を始め、現在もコンスタントに作品を出されています。
『オフサイド』のタイトルは、サッカー漫画なので、一発でそれとわかる『オフサイド』というタイトルにしたそうです。
2.『オフサイド』のあらすじ
子供の頃から体が大きくて、ゴールキーパーをやらされていた熊谷五郎は、白百合中学のサッカー部でもゴールキーパーです。しかし、白百合中サッカー部は弱小で、公式戦では一度も勝てない3年間でした。
吾郎の幼馴染でマネージャーの伊藤渚は、そんな吾郎が歯がゆく、3年生の引退試合として、南波中との練習試合を決めてきます。南波中はサッカーの強豪でしたが、素行が悪く公式戦出場禁止だったチーム。南波中の中心選手、薬丸とシンゴの2人は多くのシュートを放ちますが、吾郎はゴールを守り切り、1点差で白百合中が勝利します。
五郎と渚は、文武両道でサッカーの名門、横浜南高校への入学を目指します。しかし、受験当日、渚が交通事故に遭ってしまい、病院まで付き添った吾郎も入試を受けることができず、二人は横浜南高の向かいにある私立川崎高校に入学します。そこで五郎と渚は、中学最後に練習試合をした南波中の薬丸とシンゴに出会います。
3.高校サッカー部の”部活”を描く
あとがきの中で、塀内さんは、サッカーの競技自体の面白さよりも、高校の「部活」として高校サッカーが描きたかったと言ってます。自分の高校時代、すぐ隣にいて、事業中に眠そうにしていたり、早弁したり、だらしなくジャージを着てたらたら走っていたり、しかし試合になると、颯爽とボールを追いかけていく、そんなサッカー部員の姿を描きたかったそうです。
『オフサイド』は、迫力の試合シーンもいいですが、恋愛や、仲間割れ、強豪高にバカにされたりと、高校生の部活が描かれているのがいいです。
4.王道ですが弱小チームが強くなっていく姿
新入生4人が入部してやっと11人がそろう弱小川崎高サッカー部。近くの横浜南高サッカー部の五軍が、我が物顔で川高のグランドにきて、部員達を練習台にしています。そんな横南五軍と練習試合になり、川高は五郎、薬丸、シンゴの活躍で、バカにしていた横南五軍を破ります。3人の加入で強くなっていく川高サッカー部。王道のスポーツ漫画のパターンですが、王道が面白くない訳ないです(笑)。
5.まとめ
神奈川県下のライバル達との県予選の激戦。そのあと、国体のため、県下のライバル達が招集され、国体の神奈川チームを作り他県と闘っていく。昨日の敵が今日の友のこの展開は当時しびれました。へんな引き延ばしなく、高校3年間を描き切った名作サッカー漫画、おすすめです!