妖怪漫画の名作、藤田和日郎『うしおととら』。妖怪たちの圧倒的な存在感が半端ないです!

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マンガ大好き、ユキチです。

今回は、妖怪漫画です。妖怪漫画と言えば、超有名な漫画は『ゲゲゲの鬼太郎』です。しかし『鬼太郎』はすでに、漫画を超えて、文化になってしまってます(笑)。

『鬼太郎』はともかく、妖怪漫画の決定版と言えば、藤田和日郎さんの『うしおととら』でしょう。それでは、ご紹介させて頂きます。

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1.『うしおととら』の基本情報

著者 藤田和日郎
出版社 小学館
連載雑誌 週刊少年サンデー
掲載期間 1990年~1996年
巻数 全33巻

藤田和日郎(ふじたかずひろ)さん初の連載作品が、この『うしおととら』になります。細目のペンタッチで、初めは読みづらい漫画だな…と思っていたのですが、その線が逆に、漫画に迫力を出しています。若い藤田さんの力がみなぎっている作品です。

2.『うしおととら』のあらすじ

500年の歴史がある寺の一人息子、蒼月潮(あおつきうしお)は、住職の父親に、蔵の中の古本の整理を頼まれて蔵に入り、偶然、床にある頑丈なトビラに気がつきます。

今まで気が付かなかった、はじめてみるトビラに疑問を感じながら開けようとする潮、そのとき、トビラが壊れ、潮は真下の地下室に落下してしまいます。

地下室で潮は、一本の槍によって、壁に縫い留められた妖怪と出会います。「槍を抜け」と命令する妖怪。もちろん潮はことわります。

(「うしおととら」1巻から引用)

しかし、500年の間、地下室に閉じ込められていた妖怪の妖気が、いっきに外にあふれ出し、低級な小妖怪たちが寺に集まってきます。

遊びにきた、幼馴染の麻子と真由子が、小妖怪たちに襲われ始めたため、潮は、槍を抜いて、地下室の妖怪に助けを求めるのでした。

(「うしおととら」1巻から引用)

槍を抜いた瞬間、約束を破り、潮を食べようとする妖怪…しかし、槍には特別な力があり…。

3.獣の槍(けもののやり)の謎

500年間、妖怪を縫い留めていた槍は、2000年以上も昔に、中国で妖怪を滅ぼすためだけに作られた「獣の槍」と呼ばれる伝説の槍でした。

伝承によると槍は「人の魂を力に変えて、妖怪を打つ・・・それゆえに使うものは獣と化してゆく…。獣と化し槍と一体となりその者は、妖怪を倒すだけの生き物になってゆく…。」

伝説の槍を手にしてしまった潮ですが、物語はこの槍を中心に大きく動いていきます。

4.妖怪たちの存在感が半端ない

500年の間、縫い留められていた妖怪に、潮は「とら」という名前をつけます。やっとこれで、漫画のタイトルの「うしおととら」の説明ができました(笑)。

とらは、結構シンプルな姿の妖怪なのですが、『うしおととら』に出てくる妖怪たちは、かなり存在感のある姿をしています。また、妖怪が存在する背景がしっかり描かれているところも魅力的です。2人?ほど紹介してみます。

餓眠様(がみんさま):要石に封印されていた妖怪

(「うしおととら」2巻から引用)

衾(ふすま):空に住んでおり、たまに地上にきて、人間を喰う妖怪

(「うしをととら」4巻から引用)

・・・かなり個性的ではないですか?

5.まとめ

潮が「獣の槍」を持って、とらと一緒に、妖怪退治を行う…物語、なのですが、そんな単純な物語が、33巻も続いた人気漫画になるはずはありません(笑)。登場人物達の背景、人間関係も複雑で、さまざまな謎がでてきます。また、潮以外にも怪退治をする者も多く出てくるのですが、単純に妖怪=悪とは、ならない物語です。

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