格闘漫画『シグルイ』 理不尽な封建社会の中でもがく、武人達の真剣勝負!緊迫した決闘場面がすごい!!

いつもありがとうございます。

マンガ大好きユキチです。

今回は、歴史時代劇漫画『シグルイ』を、ご紹介させて頂きます。

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2巻の表紙でもわかる通り、かなり過激な描写が描かれています。腕がぶった切られたり、内臓が飛び出したり。エログロ系漫画が苦手な人にはおすすめしませんが、真剣の切り合い、過剰な熱量に圧倒され、好きな人は、必ず続きが読みたくなる面白い漫画です。

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1.『シグルイ』の基本情報

著者 原作:南條範夫、作画:山口貴由
出版社 秋田書店
連載雑誌 チャンピオンRED
掲載期間 2003年~2010年
巻数 全15巻

原作は、南條範夫さんの時代小説『駿河城御前試合』の全11試合中の第1試合をベースにしています。

山口貴由(やまぐちたかゆき)さんは、1986年デビューですが、私、今回が初めて読む山口貴由さんでした。代表作『覚悟のススメ』も知らなかったので、次回、読んでみます。タイトル「シグルイ」を、漢字で書くと「死狂い」となります。

2.『シグルイ』のあらすじ

徳川家康の孫、三代将軍・家光の実弟・駿河55万石藩主・徳川忠長(ただなが)は、寛永6年(西暦1629年)9月24日、駿河城で真剣を用いた御前試合を開催するという暴挙を犯し切腹を申しつけられます。

試合は、出場剣士11組22名で行い、敗北による死者8名、相打ちによる死者6名、射殺2名、生還6名、うち2名重症の壮絶なものでした。

その第1試合、隻腕の剣士・藤木源之助(虎眼流)の前に現れた相手は、盲目・跛足(びっこ)の剣士、伊良子清玄(いらこせいげん)でした。隻腕と盲目の剣士・・・まともな試合ができるか?周囲の心配をよそに、伊良子は、刀を杖のように地面に突き刺して足の指で挟んだ構えをとり、対する藤木は動じることなく刀を構えます。

対峙した両剣士の浅からぬ因縁の物語が始まります。

3.『駿河城御前試合』は創作

徳川忠長が切腹させられたことは史実のようです。その理由は、気が狂い、酒に酔って家臣の子を殺害したり、殺害した少女を犬に食わせたりと、問題行動によるものと言われていますが、しかし一方、家光がライバルを失脚させるためとも言われています。

「駿府条御前試合」の記録はなく、南條範夫さんの創作のようです。

4.主人公は藤木源之助と伊良子清玄

物語の主役は、藤木源之助と伊良子清玄の2人です。

濃尾(美濃と尾張の国)無双と言われた、岩本虎眼が掛川に開いた「虎眼流」の道場に、道場破りの伊良子清玄が現れます。清玄は相手を務めた源之助を破りますが、師範の牛股権左衛門に追い詰められ、降参し「虎眼流」に入門します。

しかし「虎眼流」を乗っ取り、剣での出世を目論む清玄の野心が「虎眼流」や源之助を流血の渦に巻き込みます。『シグルイ』の前半は、清玄=悪、源之助=正義と感じるのですが、読み進めていくと、身分差別の厳しい理不尽で固まった封建社会を、自分の剣技で崩していく、清玄の生き方にも共感してきます。

5.全11番勝負は『腕 駿河城御前試合』で読める!

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南條範夫さん原作『駿河城御前試合』は11試合あり、『シグルイ』は、その1番勝負”藤木源之助vs伊良子清玄”を膨らませた物語です。残り10番、全11番勝負を漫画で読みたい方は、森秀樹さんの『腕 駿河城御前試合』で読むことができます。

まとめ

先に歴史時代劇漫画と書きましたが、格闘漫画とした方がしっくりきます。真剣勝負の場面の一瞬の臨場感、緊迫感で、息を止めて漫画を読んでしまうぐらいです。

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