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マンガ大好きユキチです。
今回は、稀有な文才を持つ天才女子高生を描いた『響~小説家になる方法~』を、ご紹介させて頂きます。
感動する物語ではないのですが、主人公のキャラだけで、ここまで面白くなるんだと驚きます。これぞ漫画!理屈抜きに面白い。
1.『響~小説家になる方法~』の基本情報
著者 | 柳本光晴 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミックスペリオール |
掲載期間 | 2014年~2019年 |
巻数 | 全13巻 |
柳本光晴(やなもとみつはる)さんは、同人誌で活動されてから、新人賞や漫画家のアシスタントを経験せずに漫画家になった方のようです。私にとっては、初・柳本さんの漫画です。柳本さんがプロの漫画家さんになってから2作目がこの『響~小説家になる方法~』になります。
シャープな画は読んでいると物語にしっくりきます。
2.『響~小説家になる方法~』のあらすじ
出版社の編集者・花井ふみは、ネットからのデータ応募による小説新人賞に、原稿で郵送されてきたため、ゴミ箱に捨てられている原稿を読んでみて、その作品の世界感と文章力に惹きこまれる。しかし小説には住所も連絡先も無く、ただ作者名に「鮎喰 響」と書かれているだけです。
場面変わって、幼なじみの響(ひびき)と遼太郎は高校に入学し、響が文芸部に入部するというので、響に惚れている遼太郎も文芸部に入部することにします。放課後、二人は文芸部の部室にいきますが、文芸部は不良の溜り場で、タバコを吸っている不良は「今年は新入部員は募集していない。消えろ」と二人に言います…。
3.『響~小説家になる方法~』の見どころ
『響~小説家になる方法~』は、主人公・響と彼女に振り回される人達の物語です。響のキャラクターだけで、読ませる漫画と言ってもいいかも知れません。
響は小説の天才だが変人
新人賞に送られてきた小説の著者・鮎喰 響(あくい ひびき)は、もちろん女子高生の響です。彼女が書いた小説は、次々と新人賞の選考を突破していきます。また響ら文芸部が作った小説集を、たまたま図書館で読んだ行き詰まっていた小説家は、響の小説を読んで、その才能に驚き、きっぱりと小説家を引退します。
天才的文才の響ですが、小説を読むこと、自分で小説を書くことが好きなだけで、特に小説家になる気もありません。また、ヤバイほど直情行動型で暴走し周りのことを考えません。天才は変人と言われますが、響のキャラが何より、この漫画の一番おもしろいところです。
響の才能の翻弄される人々
響の文章を知ってしまった人達は、その才能に圧倒されてしまいます。文芸部の仲間、先輩小説家達、ライバル小説家など。アニメ化や漫画の原作化の話も出てきて、大人達は、どうせ世間知らずの女子高生と、響を丸め込もうとするのですが、そうならないところが面白いです。
文芸部の部活が青春です。
『響~小説家になる方法~』は、響の高校3年間が描かれており、高校生活の中心は文芸部の仲間達との学園生活です。これが結構楽しそうです。現実の文芸部がどうかはわかりませんが、運動部だった私はかなり憧れて読んでしまいました(笑)。
4.まとめ
この漫画のカテゴリー化は結構難しいです。天才漫画?小説家漫画?学園漫画など、いろいろな要素があるのですが、コメディー漫画が一番しっくりきますかね(笑)。あまり難しいことは考えずに漫画を娯楽として楽しくよみたい人におすすめです。