夢枕獏と板垣恵介が融合した格闘漫画の最高峰『餓狼伝』  原作から逸脱した展開は好き嫌いあり!

いつもありがとうございます。

マンガ大好きユキチです。

今回は、格闘漫画です。ある意味、格闘漫画の最高峰ともいえる漫画『餓狼伝』を、ご紹介させて頂きます。

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現在、格闘漫画の第一人者と言われる『グラップラー刃牙』の作者、板垣恵介さんが、夢枕獏さんの伝説の格闘小説『餓狼伝』を、原作として描いた格闘漫画です。

私は、小説『餓狼伝』も読んでいますが、原作を読んでいても、読んでいなくて、変わらずに楽しめます。

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1.『餓狼伝』の基本情報

著者 原作:夢枕獏 漫画:板垣恵介
出版社 秋田書店
連載雑誌 ヤングマガジンアッパーズ
掲載期間 1996年~2010年?
巻数 全26巻?

原作の夢枕獏さんの小説『餓狼伝』は、タイトルを『新・餓狼伝』に変えて、未だ未完で続いています。連載開始が1985年ですから、休載を繰り返しながら、30年以上続いている伝説の格闘小説となります。(私はあきれを通り越し・・・達観しています)

漫画の『餓狼伝』も、一旦休載と言う形で終わってますので、もしかしたら、再開の可能性はあります…。しかし、小説のこの表紙の画、レジには持っていけないヤバさです(笑)。

2.『餓狼伝』のあらすじ

池袋サンシャインビル59階のレストランでは、大相撲の横綱・北乃華の優勝祝賀会が開かれています。そこに、突然、男が乗り込んできて、横綱の顔面に正拳をたたき込み、付き人達も、アゴ先への回し蹴りでOKして、一瞬のうちに逃げてしまいます。

その男の名は、丹波文七。鍛えぬいた空手の技をベースに、強い相手を求めて日本全国を放浪し、道場破りやストリートファイトで、相手を倒してきた格闘家です。

プロレスの道場(練習場)にも、道場破りにいき、目つぶし、金的以外の攻撃は何でもありのルールで、デビュー前の新人レスラー梶原と試合をします。文七は自分の持っている全ての打撃を、岩のような梶原の体に叩き込みます。

(「餓狼伝」1巻から引用)

しかし最後は、梶原にバックを取られ、チョークスリーパーで締め落されてしまいます。それから3年後、再び文七は、プロレスの道場に現れるのでした…。

3.『餓狼伝』の面白さは異種格闘技戦

『餓狼伝』の面白さは、現実にはあり得ない強さのギリギリの線を越えずに、超人ではない、生身の鍛えられた人間の闘いが描かれているところです。

空手、プロレス、柔術、日本拳法、古武道、柔道など、その道で闘ってきた者たちが、トーナメントで激突します。

現在、現実の最低限のルールのトーナメント大会は、アメリカのUFCが最大で、日本では、RIZINでしょうか。一昔前の日本の格闘技の盛り上がりから考えると、かなり低迷した感はありますが、それも時代なのでしょうか。

勝手な解釈をすると、総合格闘技の隆盛期は、それぞれ格闘家のベース(柔術出身とかアマレス出身とか)が、その格闘家の売り(花)にもなっていて、闘い方にもベースの技が表れていて、異種格闘技色が強かったと思います。

しかし、格段に進化している今の総合格闘家は、誰でも一様に、グランド(寝技)とスタンド(立ち技)の最低限の技術はマスターしており、フィジカルにすぐれたアスリート達で、異種格闘技戦的な要素が少なくなったのが、人気が下がった要因だと勝手に思っています。

4.漫画『餓狼伝』は、原作と違う板垣オリジナルが多い

小説『餓狼伝』を読んでいる人は、この漫画『餓狼伝』が、途中から、原作を離れて、独り歩きしだすのがわかります。これは、小説の休載期間が長く、原作がなかなか進まないので、板垣さんのイライラが募った結果「待ってられねーや」となった結果だと思います。読者の私もそうですから(笑)。

しかし、板垣オリジナルの部分は、夢枕獏さんも賞賛した展開もあり、そのおかげで、小説と漫画を、それぞれで楽しめる物語になってます。(そもそも比べるものではないですが)

5.まとめ

格闘技や強さ比べの漫画だと、相手を倒すと、さらに強いキャラが出てきて、最終的な強さは、神を超えてしまうものもあります(笑)。

それはそれで面白いのですが、超人一歩手前で、しのぎを削り合う、生身の人間の格闘漫画として『餓狼伝』は、おすすめです。

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