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マンガ大好きユキチです。
今回は、学園ドタバタギャク格闘漫画『コータローまかりとおる!』を、ご紹介させて頂きます。
改めて、読み返してみたのですが、さすがにギャクも絵も古さを感じますが、今でも十分楽しめるギャク&格闘漫画です。作者・蛭田達也さんの復活をずーと待っています。
1.『コータローまかりとおる!』の基本情報
著者 | 蛭田達也 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 週刊少年マガジン |
掲載期間 | 1982年~1994年 |
巻数 | 全59巻 |
1982年・・・もう40年も前の連載開始です。私も年をとりました(笑)。蛭田達也(ひるたたつや)さんは、1981年に少年マガジン新人漫画賞を『コータローまかりとおる!』(読切)で受賞してデビュー。その翌年から『コータローまかりとおる!』の連載を開始し、2004年の『コータローまかりとおる!!L』の休載まで、コータロー1本でやってきた漫画家さんです。
2004年以降、病気療養のため活動停止、消息不明状態でしたが、2011年に『マイケル教えて!被災猫応援の教科書』で作品を寄稿されていたようです。残念ながら私はまだこの本は読めていません。
『コータローまかりとおる!』は全59巻の大作ですが、物語は数部構成となっており、各部単体でも楽しめますが続けて読むともっと楽しめます。「蛇骨会編」は漫画では第1部となっており、単行本だと1巻から5巻ぐらいに当たります。
第4部の「格闘大会編」から、面白さはグングン上がっていくのですが、それはまた次の機会とさせていただき、今回は、コータローが初めて登場する第1部「蛇骨会編」を、ご紹介させて頂きます。
2.『コータローまかりとおる!』蛇骨会編のあらすじ
生徒数2万以上のマンモス高校、私立鶴ヶ峰学園の2年・新堂功太郎は、校則違反の長髪を、幼なじみの風紀委員・渡瀬麻由美に髪を切るように追いかけられています。スケベで問題ばかり起こすコータローに対し、生徒会長はコータローの長髪のに100万円の懸賞をかけます。
天性の運動神経と極端流空手(部員はゼロ)懸賞をものともしないコータローですが、学園を裏で支配する学園マフィア「蛇骨会」の最高幹部・紅バラに目をつけられ、示刀流柔術部の主将・鬼村と対決することになります。
3.『コータローまかりとおる!』は引用を楽しむ
蛇骨会編を読み返してみると、引用が多く、これ、アレだよね…と探すのも楽しいです。例えば、示刀流柔術部の鬼村政彦は、15年間不敗「鬼の木村」といわれた実在の柔道家・木村政彦からの引用です。これは簡単ですね。
また、蛇骨会最高幹部の紅バラが、投げナイフ使いなのは、漫画『愛と誠』の花園実業高スケバングループの影の番長・高原由紀から引用、風紀委員会の第一班々長であり、裏では蛇骨会幹部の砂土屋俊兵は、左目に眼帯でムチ使いという、もろ『愛と誠』の砂土谷峻をオマージュしています。
クライマックスの時計塔の死闘は、映画・ルパン三世『カリオストロの城』の時計塔ですし、ブルース・ リー『燃えよドラゴン』の鏡部屋の影響もモロ受けています。
こういうのを見つけると嬉しいものです。
4.まとめ
蛇骨会や紅バラの秘密などが徐々に明かされるところも面白いです。コータローと麻由美の恋の行方、コータローと天光寺輝彦の友情など、『コータロー』シリーズのスタート編ですので、漫画好きは読んでおきたいですね。