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マンガ大好きユキチです。
今回は剣道漫画の代表作『六三四の剣』を、ご紹介させて頂きます。
今読んでも、まったく古さは感じないダントツの剣道漫画です。
1.『六三四の剣』の基本情報
著者 | 村上もとか |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
掲載期間 | 1981年~1985年 |
巻数 | 全24巻 |
村上もとかさんは、1972年の漫画家デビューですから超ベテランの漫画家さんです。作品数も多く、代表作は、この『六三四の剣』 と『JIN-仁-』でしょうか。
スポーツものの作品は、表現のうまさが先行してしまって大味に感じる作品が多いですが(失礼ですね)、『六三四の剣』は、主人公の成長、ライバル、親と子、友情、恋愛など全ての要素が詰まった少年漫画の王道をいく作品です。
参考)『JIN-仁-』です。
2.『六三四の剣』あらすじ
岩手県警機動隊所属で「岩手の虎」と評される剣道の達人・夏木栄一郎と、同じく剣道で、元全日本女子を制し「東北の鬼ユリ」と言われた夏木佳代の夫婦に元気な男の子が生まれます。6月3日の4時に生まれたことから、現代の宮本武蔵になれと願いを込めて、六三四と命名されます。
六三四は両親の影響から、3歳から剣道を始めます。町道場に通い始めた六三四の県道修業が始まります。
3.『六三四の剣』は3部構成
アニメの『六三四の剣』は、少年編と青春編に分かれるのですが、漫画では明確に編分けはないですが、私は勝手に「幼年編」「小学編」「高校編」に分かれると思っています。
読んでのお楽しみなので、あまり内容は書きたくないですが、「幼年編」は、六三四の父・栄一郎の死までで、六三四のライバル・東堂修羅の父・東堂国彦と栄一郎の全日本決勝がクライマックスです。尊敬し仲良しの父の死を乗り越える幼い六三四の姿、目頭がぐっときます。
4.魅力的なヒロイン達
『六三四の剣』には魅力的なヒロインが何人か出てきます。1人は、六三四の母・夏木佳代です。栄一郎との出会いの場面や、教師になり女手一つで六三四を育てあげた、気丈で優しい「東北の鬼ユリ」のサイドストリーがいいです。
もう1人は、六三四の小さい頃からの剣友で、試合では取っ組み合いの喧嘩までしていた轟嵐子です。小学生となり、六三四と同じ道場に通うようになり高校も一緒です。剣道の才能は天才的ですが、少々なまけ癖がありのキャラクターが愛らしいです。後半、六三四を意識するようになって…とまさに青春です。
5.まとめ
バスケットボールの漫画では『スラムダンク』を超える漫画は出てこないと言われるように、剣道漫画だと『六三四の剣』を超える漫画は誕生しないと思います。終わり方も続きが読みたいと思わせない納得、大満足のエンディングです。