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マンガ大好きユキチです。
今回は、石井あゆみさんのタイムスリップ、戦国歴史漫画『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』を、ご紹介させて頂きます。
タイムスリップと歴史、特に戦国時代は、私が好きなジャンルの組み合わせです。古くは『戦国自衛隊』(自衛隊の小隊が戦国時代にタイムスリップ)以来、この手の漫画でおもしろくない本に出合ったことはありません。
参考)『アシガール』もそうでした!
1.『信長協奏曲』の基本情報
著者 | 石井あゆみ |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ゲッサン(月刊少年サンデー) |
掲載期間 | 2009年~ |
巻数 | 既刊20巻 |
石井あゆみさんは、2005年デビューの漫画家さんで、この『信長協奏曲』が初連載作品となります。そして、初連載作で、アニメ化、実写ドラマ化、映画化と大ヒットですからすごいです。
現在、連載中の物語は、佳境に入ってきて、ラストが近づいている感じがします。
2.『信長協奏曲』のあらすじ
本能寺の変を引き起こした人は?「あいださん…」と答える、勉強(特に日本史)が苦手な今どきの高校1年生・サブローは、学校帰りにふざけていて崖から落ちてしまいます。しかし、落ちた先は戦国時代でした。
そこでサブローは、自分と顔がそっくりな若武者・織田信長と出会い、信長から突然「自分と入れ替わってくれ」と頼まれます。信長は体が弱く、乱世では身が持たない…と、城を逃げ出してきたところでした。「あとは頼んだぞ…」と、サブローに言い残し信長は去ってしまいます。
そのあと、城から信長を追ってきた家臣達は、うりふたつのサブローを信長を勘違いし、城に連れもどします。信長と入れ替わってしまったサブローの戦国の世の生活が始まるのでした…。
3.歴史は変わるのか?
いまどきの高校生サブローが信長と入れ替わったという設定、マンガは楽しいですね(笑)。
歴史が嫌いな人でも、織田信長を知らない人はいないのではないでしょうか。日本史が苦手なサブローも信長が天下を取った男であることは知っていました。生きるため、歴史を変えない?ために、信長として生きることにしたサブローが、歴史をどう変えていくのかが、この漫画の読みどころの一つです。
しかし、本能寺の変を起こした人を、あいださん…としか覚えいない、日本史に疎いサブローが、どこまで歴史に影響を及ぼせるのか、ちょっと疑問です(笑)。
4.信長以外にもタイムスリッパーが!?
タイムスリップは、time(時間)+slip(滑る)で、自分の意思とは関係なく、何らかの出来事で、時間を移動してしまうことです。タイムトラベルする人をタイムトラベラーと呼ぶように、タイムスリップする人は、タイムスリッパーと呼びます。
サブローはタイムスリッパーになるのですが、実は『信長協奏曲』には、サブロー以外にもタイムスリッパーが登場します。意外なあの歴史上の人物がタイムスリッパーで、信長(サブロー)と絡んできます。
5.まとめ
織田信長と言えば「本能寺の変」と切り離して考えられません。『信長協奏曲』のクライマックスも「本能寺の変」に向かって進んでいきます。
サブローと入れ替わった、本物の信長の行方や、秀吉の野望、明智光秀の正体など、登場人物の設定もよく練られていて、後半は伏線回収に向けて物語が突き進んでいきます。歴史、タイムトラベル、ミステリー好きにはたまらない、楽しい娯楽漫画です。