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マンガ大好きユキチです。
今回は、藤田和日郎さんの漫画『双亡亭壊すべし』を、ご紹介させて頂きます。
正直、初めのうちはそれほどでもなかったのですが、巻を重ねるごとに面白くなってきています。ホラー漫画というか、アクション漫画になってますが(笑)。
1.『双亡亭壊すべし』の基本情報
著者 | 藤田和日郎 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
掲載期間 | 2016年~ |
巻数 | 既刊19巻 |
藤田和日郎さんの画は独特で、はじめに画をみて敬遠してしまう人もいると思います。また、どの作品も独特の世界観があるので、読み始めは感情移入しにくいですが、読みだすとハマって、好きになってきます。
2.『双亡亭壊すべし』のあらすじ
幽霊屋敷といわれる双亡亭の一角に引っ越してきた緑朗(ろくろう)はその日、双亡亭に探検に入ります。そして緑朗は、迎えにきた父親が双亡亭内に飾られていた肖像画に取り込まれ、人間ではない者に変わって肖像画から出てきた後に、突然、変死するのを目の当たりにします。
(「双亡亭壊すべし」1巻から引用)
その後、なぜか自衛隊が双亡亭をめがけて空爆をかけ、一帯が焼け野原になってたのにも関わらず、双亡亭は何事もなかったかのように無傷のままです。なぜ空爆を?政府(総理)と双亡亭の間に何があったのか、謎が少しずつ明らかとなっていきます。
また、45年前に行方不明となった航空機が突然現れ、それに乗っていた謎の少年・青一も、双亡亭を壊すために、緑朗と一緒に双亡亭に乗り込みます。政府も様々な能力者を集め、双亡亭の破壊に乗り出すのですが・・・。
3.『双亡亭壊すべし』はバトル漫画?!
双亡亭を壊す!と漫画のタイトルにしてますので、壊すだけで、どれだけ話を膨らませられるのか藤田さんの腕の見せ所です。
空爆でも壊れない双亡亭を破壊するため、総理大臣は、莫大な報奨金をかけ、対超常現象のプロを集めて「双亡亭破壊プロジェクト」を開始します。そこに集まった、クセのある術者や能力者達と双亡亭の闘いが物語の中心になってきます。
初めは、ホラー漫画だったのですが、3巻ぐらいから、恐怖より、アクション、バトル漫画的になってきます(笑)。でも、集まった術者や能力者達にも、育った背景や因縁があったり、双亡亭とも関係があったりと読ませてくれます。
4.『双亡亭壊すべし』に影響を与えた本
藤田和日郎さんは、『双亡亭壊すべし』を描くにあたり、『地獄の家』と『ソラリスの陽のもとに』の2冊の本の影響を受けたと言っています。どちらも名作ですが、もろ影響を受けている感じですので簡単に内容を説明してみます。
『地獄の家』
多くの犠牲者を出している霊が取り憑いた家「地獄の家」の怪現象を解明するため、科学者夫婦、女性霊媒師、過去に同じ挑戦をしたグループの生き残りが「地獄の家」に乗り込む。映画化もされており、映画名は『ヘルハウス』です。
『ソラリスの名のもとに』
異常な軌道を持ち、知的な活動を見せる不可思議な海で覆われた惑星ソラリス。主人公は、惑星上空に浮かぶソラリスの観測ステーションに到着し、ステーションで発生する奇妙な現象と「海」の謎を探ろうとする。ほどなくして、何年も前に自殺した恋人が主人公の前に現れるのだった…。こちらも何度も映画化されている作品です。
5.まとめ
双亡亭の謎を知りたい人、ぜひ読んでみてください!