石ノ森章太郎『原始少年リュウ』 謎に包まれた原始時代で猿人に育てられた少年の冒険。「リュウ三部作」もご紹介!

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マンガ大好きユキチです!

今回はかなり古い漫画、石ノ森章太郎さんの『原始少年リュウ』を、ご紹介させて頂きます。いつ読み返して、物語が風化しない名作漫画です。

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石ノ森章太郎さんは、非常に多作で、あらゆるジャンルの挑戦的作品を描き、一時代を築いた漫画家です。巨匠、手塚治虫さんもその才能に嫉妬したと言われています。

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1.『原始少年リュウ』の基本情報

著者 石ノ森章太郎
出版社 秋田書店
連載雑誌 週刊少年チャンピオン
掲載期間 1971年~1972年
巻数 全2巻(石ノ森章太郎デジタル大全)

驚きですが、今から約50年前の作品になります。
石ノ森章太郎さんと言えば、作品以外にも、宮城県石巻市の石ノ森萬画館が有名です。マンガ好きには天国のような場所ですが、時間を忘れて漫画を読んでしまうので、観光で行くには、危険な場所でもあります(笑)。

石ノ森萬画館
石ノ森萬画館 宮城県石巻市中瀬にあるマンガ家・石ノ森章太郎のマンガミュージアム。

2.『原始少年リュウ』のあらすじ

原人キバトラ族に、肌の白い赤ん坊が生まれます。しかし肌が白いため、呪われた子と恐れられ、りゅうの王(ティラノサウルス)の生贄として、りゅうの谷に捨てられてしまいます。

りゅうの王に食べられる寸前、赤ちゃんは、子供を失った猿人キティに救われます。キティは赤ちゃんに、リュウという名を付けて育てるのでした。

十数年後、原人にキティを殺されたリュウは、同じ白い肌をした女性が、男の子を探して旅をしていることを知り、実の母ではないか?と、母を探す旅に出るのでした。

しかし、りゅうの王も執拗にリュウを追いかけてくるのでした…。

3.原人の白いこどもの謎?

なぜ原人の中に、肌の白い現代人のような赤ん坊が生まれたのか? これを言ってしまうと、ネタバレとなり、面白くないので止めておきます。

しかし、思わせぶりなのが、物語の始まり、プロローグの「白いこども」です。思わせぶりというか、そもそもプロローグは、「作品の内容や、作者の意図などの解説」と言われています。逆にこれを書くことによって、読者の想像力を増幅させる、石ノ森さんのテクニックでした。

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4.石ノ森章太郎の『リュウ三部作』

石ノ森さんは、リュウという名の少年を主人公にしたSF漫画を、この『原始少年リュウ』以外に、『リュウの道』『番長惑星』で描かれており、この3作は「リュウ三部作」と言われています。他の2作も簡単に説明しておきます。

番長惑星(全5巻)
リュウは、ケンカでは負け知らず。しかし、大人数に追い込まれて、稲荷神社の大木の穴に落っこちます。這い上がってみると、落ちるときは昼だった外は、夜になっていました。
違和感を覚えながらも家に帰るリュウ。その途上で、警察官が酔っ払いを射殺する現場を目撃してしまいます。実は、大木の穴は、パラレルワールドの入口だったのでした…。
タイトルの『番長惑星』からは想像がつかない、古代文明から人類誕生の秘密にまで迫る、複雑に入り組んだ見事な物語です。

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リュウの道(全8巻)

地球とシリウス第五惑星との恒星間航行を行なっていた宇宙船内で、少年リュウは長い冷凍睡眠から目覚めました。ただ、船内にはリュウただ一人。残された日誌により、密航者であるリュウが、冷凍睡眠させられていた間に、乗務員が宇宙病によって全滅したことを知りました。そして、船がついた星は、人類滅亡後の変貌した地球であることに気が付くのでした…。

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5.まとめ

誰が読んでも、石ノ森章太郎さんの代表作と言える三部作。『原始少年リュウ』で過去を、『番長惑星』」で現代を、『リュウの道』で未来を舞台して、人間の進む道を問う名作です。これを読まずに石ノ森章太郎は語れません。

 

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