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マンガ大好きユキチです。
今回は高校の書道部を舞台にした漫画『とめはねっ!鈴里高校書道部』を、ご紹介させて頂きます
書道をテーマにした漫画は非常に少ないです。私が読んだことがあるのは、この『とめはねっ!』と『ばらかもん』の2作品です。
参考)『ばらかもん』です。
1.『とめはねっ!鈴里高校書道部』の基本情報
著者 | 河合克敏 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊ヤングサンデー → ビックコミックスピリッツ |
掲載期間 | 2007年~2015年 |
巻数 | 全14巻 |
河合克敏(かわいかつとし)」さんの連載3作目が、この『とめはねっ!鈴里高校書道部』となります。連載1作目『帯をギュッとね! 』の連載は1988~95年、2作目『モンキーターン』は1996~2004年、『とめはねっ!』が2007~2015年ですから、コンスタントに面白い漫画を出されています。
しかし、4作目は、小さな子供から大人まで楽しめる漫画として、うどん粉100%の不思議な生き物・うどんちゃんを主人公とした『うどんちゃん』を連載して、ファンの度肝を抜きました。私も何話か読みましたが、イマイチでした…。
『とめはねっ!』の書道監修は書道家の武田双雲さんです。また、物語の中で登場人物達が書いた書道の作品は、一般公募したもので、余白にその出典者などの注釈の記載があります。
2.『とめはねっ!鈴里高校書道部』のあらすじ
カナダ帰りの帰国子女で内気な少年・大江縁(おおえゆかり)は、鈴里高校の新入生向け部活説明会の書道部の紹介で初めて書道を知り、また隣に座った美少女・望月結希(もちづきゆき)に一目惚れしてしまいます。
縁と同じクラスになった結希は柔道部のホープ。縁と結希の2人は、それぞれ、書道部の先輩の策略で、部員数が足りずに廃部の危機にあった書道部に入部します。
書道にはじめて触れた縁。柔道部との掛け持ちで、女性らしい丁寧な字を書きたいと思っている結希は、縁をライバル視しながら、書道の面白さにハマりこんでいきます。
3.恋より書道のライバル?
書道について、面白く丁寧な解説が多く、「へぇ~」と面白い。また、部活に恋にアルバイトと、青春ど真ん中の高校生の等身大の姿が描かれています。また、河合さんの描く脇役はいつも魅力的なのですが、書道部の先輩方もいいキャラしています。
柔道女子・結希も縁のことは少しは気になるのですが、それ以上に、一緒に書道をはじめたライバルとして、なかなか恋には発展しないところも面白いです。
ちなみに、縁が、小学2年生から中学3年生まで育ったカナダのプリンス・エドワード島は、小説『赤毛のアン』の舞台です。
4.まとめ
高校生の部活漫画として楽しい作品です。縁と結希が徐々に書道の力をつけていく姿を見ていくと、読んでいる自分も前向きになれます。