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マンガ大好きユキチです。
今回は料理漫画『侠飯』を、ご紹介させて頂きます。
タイトルの”侠飯”を、”おとこめし”と読ませるところがセンスあります。ましては、”男飯”でも”漢飯”でもないところがイイです。義を重んじる任侠の飯といったところでしょうか。
1.『侠飯』の基本情報
著者 | 原作:福澤徹三、作画:薩美佑 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 週刊ヤングマガジン |
掲載期間 | 2016年~2018年 |
巻数 | 全7巻 |
原作は福澤徹三さんの小説『侠飯』です。この小説から、この漫画や、ドラマ化もされた人気作です。小説はシリーズ化され、現在7巻まで出ており、『侠飯』、『侠飯2 ホット&スパイシー篇』、『侠飯3 怒濤の賄い篇』、『侠飯4 魅惑の立ち呑み篇』、『侠飯5 嵐のペンション篇』、『侠飯6 炎のちょい足し篇』、『侠飯7 激ウマ張り込み篇』と続いています。読みたくなるタイトルです。
この小説『侠飯』の1巻分が漫画となっていますので、続きを読みたい方は、ぜひ小説も楽しみ下さい。
2.『侠飯』のあらすじ
大学の4年生の若宮良太は、就職活動の真っただ中ですが、底辺大学のため苦戦中です。深夜、夜食を買いにコンビニに行った帰り、突然、家の近所でヤクザの抗争に巻き込まれてしまいます。
そこで、良太は、組長の柳刃竜一と子分の火野に助けられるのですが、脅されて、ほとぼりが冷めるまで、彼ら二人を自分の部屋で匿うこととなります。散らかり放題の良太の部屋にきた柳刃と火野の二人は、手際よく部屋をかたずけます。
そして「俺が作ってやる」と、柳刃組長が料理を作り出すのでした…。
3.料理好きの柳刃組長
漫画の主人公は、就活に悩む良太なのですが、物語の中心は、柳刃組長が作る料理の数々です。しばらく、良太の部屋に居座ることになった柳刃組長は、通販で本格的な冷蔵庫、炊飯器、中華鍋などを買い込み、料理を作り続けます。
好き勝手に部屋を占拠している柳刃組長に対し、腹を立てる良太ですが、柳刃の作る料理の魅力、うまさに、理不尽な状況を忘れてしまいます。
小説と違って、漫画『侠飯』のいいところは、柳刃組長の料理シーンや、料理方法を画というビジュアルで見られるところです。「オイルサーディンの缶ごと焼き」「リンゴチーズ」など、漫画に出てる料理は、レシピも細かく乗っています。また、普段無口な柳刃ですが、料理のウンチクを話し出すと止まりません(笑)。
(「侠飯」1巻から引用)
4.柳刃組長の名言
柳刃組長の料理ともう一つ、柳刃が就職発動に悩む良太に語る言葉もいいです。
「自分がどれだけ無知なのか、まずそれを知ることだ。今自分が立っている場所が分からずに、どこにどうやって進む?」
「自己は分析するものじゃない。自己は自分で作るものだ。人は、自分が思った通りの人間になる。」
「明日という日が永遠にこないように、将来も未来もない。明日になれば今日になる。今日になっても、あるのは今だけだ」
深いですね。
5.まとめ
良太の就職活動はうまくいったのか?柳刃組長と火野の居候2人の抗争はどうなるのか?楽しい料理漫画です。