漫画『聲の形(こえのかたち)』 人のリアルな残酷さと優しさが溢れている傑作。読後は「友達」がほしくなります。

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マンガ大好きユキチです。

今回は、大今良時(おおいまよしとき)さんの漫画『聲の形』を、ご紹介させて頂きます。タイトルの読み方が難しいのですが「こえのかたち」と読みます。

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私は『不滅のあなた』を知って、作者・大今良時さんを知り、大今さんの他の作品を読みたくなり、『聲の形』にたどり着きました。出会ってよかったと思えるいい漫画です。

参考)『不滅のあなた』

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1.『聲の形』の基本情報

著者 大今良時
出版社 講談社
連載雑誌 週刊少年マガジン
掲載期間 2013年~2014年
巻数 全7巻

この『聲の形』は、作者・大今さんが18歳の時に描き、週刊少年マガジンの新人漫画賞に投稿して、入選をした作品がベースになっています。このオリジナル版は、全7巻内には収録されてなく、公式ファンブック内に収録されています。ただ、オリジナル版の存在を知っても、あえてそれを読む必要は感じません。すべては7巻内に収まっています。

大今さん(ちなみに女性です)は10代の頃、学校に馴染めずに不登校でいたときに、画を描いて過ごし、母親が手話通訳者だったこともあって、自分の体験や思い想いをこめて、この漫画を描いたようです。

2.『聲の形』のあらすじ

小学6年の石田将也は、大嫌いな退屈から逃れるため、イタズラや危険な遊びをして毎日を過ごしています。しかし仲間達は、塾やそろそろ危険な遊びはしたくないと、将也と遊ぶことも少なくなっていきます。そんなある日、聴覚障害を持つ西宮硝子という女の子がクラスに転校してきます。彼女は、ノートを取り出し「自分は耳が聴こえない、ノートを通して皆さんと仲良くなりたい」と自己紹介をします。

退屈していたを将也は、徐々に硝子にちょっかいをかけるようになります。耳元で大声を出したり、話し方をまねたり。また、クラス全体も、硝子を異物扱いしだし、クラス全体を巻き込むようないじめへと発展していきます・・・。

3.いじめの場面がリアルでつらい…

聴覚障害を持った硝子対するいじめの場面は、ホントひどくて、ちょっと読むのがつらいです。小学生は、まだ精神的に幼く、深く考えずに他人に残酷なことができるのかなぁ?でも大人の世界も・・・とか色々考えてしまいます。

物語の始まりは、高校生になった石田将也が、手話サークルの会場で、西宮硝子を見つけ、再会するところから始まります。

4.アニメ映画『聲の形』は完成度が高い

『聲の形』は、2016年にアニメ映画となって公開されています。私は観てはいないのですが、映画のプロモーションビデオを見る限り、画の完成度はかなり高いです。

5.まとめ

石田将也も西宮硝子、小学生の同級生達も高校生になり、過去のいじめに対して向き合っていくこととなります。作者・大今さんはインタビューで、『聲の形』のテーマを「人が人を知ろうとすること、関わろうとすることの尊さ」と語っていました。

ラストもこれ以上ない、いい終わり方です。ぜひ一読ください。

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