いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、小山ゆうさんの漫画『愛がゆく』を、ご紹介させて頂きます。
タイトルはシンプルで、ひねりも何もないんですが、大ベテランの漫画家・小山ゆうさんの作品の中では、一風変わった作品です。
1.『愛がゆく』の基本情報
著者 | 小山ゆう |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 少年ビックコミック |
掲載期間 | 1981年~1984年 |
巻数 | 全12巻 |
今から40年近く前の漫画です。小山ゆうさんの作品の多くは『がんばれ元気』や『スプリンター』などのスポーツ漫画か、『あずみ』や『お~い!竜馬』などの歴史漫画のどちらかなんですが、この『愛がゆく』は、小山さん唯一のSF漫画です。
連載雑誌は「ビックコミック」だと思っていたのですが、正しくは「少年ビックコミック」だったんですね。その後、この雑誌は「ヤングサンデー」に名前が変わりました。
2.『愛がゆく』のあらすじ
北条松五郎、35歳。14歳から両親も身寄りもなく天涯孤独の身です。誰もが恐れる悪人顔で、巨漢で粗暴、傷害の前科17犯です。
そんな松五郎が、雪の降る寒い夜に、雷と一緒に落ちてきた男の赤ちゃんを拾います。松五郎は、そのかわいい赤ちゃんに「愛」という名前をつけ、肉体労働をしながら片時も離さず大切に育てます。
ダム工事の住み込みで働いていた松五郎ですが、愛が幼稚園に入る年齢になったことから、山を下ります。山育ちの愛は、信号を知らず、道路に飛び出してしまい、トラックに轢かれる瞬間、不思議な力を使ってトラックを動かし、歩道まで瞬間移動をしてしまいます。
その瞬間、異空間では、愛の使った想念エネルギーの反応を補足した何者かが、愛をいる場所を特定し、愛の抹殺に動き出すのでした…。
3.「ターミネーター」がパクリ!?
愛を抹殺にやってきたのは未来人でした。未来人は愛が成長してから、地球を滅亡に導く破壊者になると、未来から愛の抹殺にやってきたのでした。
この未来からの暗殺者が現代にやってくる話、 アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画「ターミネーター」みたいです。「ターミネーター」は、1984年公開ですから、脚本家が、ビックコミックの『愛がゆく』を読んで閃いた!という話は、残念ながらないみたいです(笑)。
参考)映画ターミネターです。
4.まとめ
愛を抹殺にきた未来人の他に、未来からやってきた超人間も出てきます。超人間は科学的に作られた人間です。未来人、超人間、現代人が三つ巴になって闘っていきます。成長した愛、地球の未来はどうなっていくのか、後半は一気読みです。
未来人、現代人、超人間の考え方、行動を通して、大切なものを想い出させてくれるいい漫画です。