いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回はサッカー漫画『アオアシ』をご紹介させて頂きます。
最近、サッカー漫画を続けて読みましたが、今まで読んだサッカー漫画では、ダントツの面白さです。
1.『アオアシ』の基本情報
著者 | 小林有吾 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミックスピリッツ |
掲載期間 | 2015年~ |
巻数 | 既刊24巻 |
小林有吾さんは愛媛県松山市在住で、一度就職されて、改めて24歳から漫画家を志し、27歳でデビューされました。死ぬほど漫画家になりたかったそうで、その時の気持ち、プロを目指す少年の気持ちを『アオアシ』に表現されているそうです。
2.『アオアシ』のあらすじ
愛媛県の中学3年生、弱小サッカー部フォワードの青井葦人(アシト)は、強引なプレースタイルと不器用な言動で、どのチームでものけ者でしたが、初めて受け入れてくれたサッカー部の中学最後の試合で、相手の挑発に乗り乱闘騒ぎを起こして、チームは負けてしまいます。
しかし、その試合をたまたま観戦していた「東京シティ・エスペリオンFC」のユースチーム監督の福田達也に見出されて、ユースのセレクションの誘いを受けます。母親と兄の3人家族で家計が厳しい青井家。しかし、兄・瞬はバイト代をアシトに渡し、東京で行われるセレクションに挑戦してくるように、アシトの背中を押します。
3.『アオアシ』はJリーグのユースを描いている
「Jユースを本格的に取り扱った漫画がない」ことに注目し、企画された『アオアシ』ですので、サカーJリーグの下部組織について、熱心なサッカーファンではない私も、その仕組みを興味深く知ることができました。
アシトがセレクションを受ける東京エスペリオンのユースは、高校生(U-18)世代となります。中学生はジュニアユースで、クラブ内の昇格テストに通らないと、ジュニアからユースには上がれないようになっています。
また、これもサッカーファンには怒られてしまうのですが、高校サッカー部と、Jリーグのユースチームの上位チーム同士のリーグ戦、プレミアリーグがあることも『アオアシ』で知りました。ユース内のレギュラー争いや、打倒ユースチームを目指す強豪高校サッカー部、また、ユースに上がれなかった選手との激闘が面白いです。
4.『アオアシ』のラブコメ要素もいい
さらに『アオアシ』を面白くしているのは、ラブコメ的な恋愛が描かれているところです。と言いても、サッカー漫画の邪魔にならない程度の描かれ方です。ただ、巻を重ねていくと、アシトを取り巻く、高校生らしい恋愛模様があるからこそ『アオアシ』が面白い!と言い切れます。
この2人は、これからどうなっていくのか?試合以上に続きが読みたくなってしまっています(笑)。
5.スピンオフ作品『アオアシ ブラザーフット』
作者の小林有吾さんは、地元・愛媛FC(Jリーグ2部)のサポーターをしていて個人スポンサーにもなってます。そんな縁もあって、『アオアシ』の主人公・アシトが東京エスペリオンで必死にプロを目指す一方、愛媛に残ったアシトの兄・瞬を主人公にして、愛媛FCをモデルにしたチームを通して地方のJユースも描いてます。
1巻分の全5話のスピンオフ作品ですが、年1回で続きを描いてほしいですね。
参考)『アオアシ ブラザーフット』1話が公開されています。
6.まとめ
東京エスペリオンのユース監督の福田は、かつてエスペリオンの選手で、日本代表にも選ばれ、スペイン1部でプレーしていましたが、大怪我で引退した過去を持っています。そんな福田の野望は、世界一のサッカークラブチームを作ることです。
『アオアシ』が何処まで描くことになるかわかりませんが、今のところ、ムダな連載引き延ばしの展開はありません。クラブチーム世界一まで読みたい気はしますが、ユースで一区切りして名作漫画として、何十年も読み続けてもらえる作品になることを希望しております。