いつもありがとうございます!
マンガ大好きユキチです。
今回は、土田世紀さんの『編集王』を、ご紹介させていただきます。
主人公が、一人前の漫画の編者者になっていく物語です。
1.『編集王』の基本情報
著者 | 土田世紀 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミックスピリッツ |
掲載期間 | 1993年~1997年 |
巻数 | 全16巻 |
土田さん独特の泥臭く、昭和的、演歌的な絵を喜んでいるのは、昭和生まれの私だけでしょうか(笑)。でも、やっぱり好きな土田世紀さんの漫画です。
2000年に、ネプチューンの原田泰造さんが主役で、テレビドラマ化もされましたが、それもすでに約20年前のこと。YouTube も Twitter もない昭和の物語です。
2.『編集王』のあらすじ
ボクシング漫画『あしたのジョー』に憧れて、プロボクサーになった主人公カンパチ。14歳からボクシングを始めて10年・・・。しかし、現実は厳しく、万年10回戦ボーイ(日本ランキングに入る一歩手前)です。
そんなカンパチが、ボクサーの死刑申告と言える「網膜剥離」となり、ボクシングを引退しなければならなくなります。ボクシングしかやってこなかったカンパチは、幼なじみのヒロ兄イが勤める出版社の人気漫画雑誌「週刊ヤングシャウト」の編集部で、アルバイトをさせてもらうことに。
(現在は網膜剥離が完治すればボクサーは現役を続けられます)
カンパチは『あしたのジョー』に憧れるままに、編集というリングで、編集王をめざす!と宣言するのでした。(ちなみに、カンパチはアルバイトです。笑)
3.カンパチの仕事ぶり(編集者アルバイト)
主人公カンパチは、ストレートで忖度なく行動的です。そんなカンパチは、大企業である大手出版社のしきたりや、大人の考え方、ビジネスライクな漫画家達に、ど真ん中で向き合って、「おかしいじゃないか!」と声を出して闘っていきます。
しかし、気合だけの空回りで、結果はなかなかついてこないのですが、徐々に編集の仕事、編集者として自分のやるべきことがわかってくるのでした。
4.『バクマン』と『編集王』の比較
漫画家と編集者、漫画出版業界の内情など、マンガの世界を描いた漫画は、この『編集王』と『バクマン』が、今のところ私のツートップです。
熱量では、明らかに『編集王』ですが、2作を単純に比較はできません。『編集王』は、主人公が一人前のマンガの編集者を目指す物語、『バクマン』は主人公が、漫画家、また人気漫画家を目指す物語です。
5.まとめ
漫画の編集者を目指す人は、この『編集王』を読むと、必ず影響を受けると思います。また、日々の生活に、初心を忘れて、流しながら暮らしている私にとっても、カンパチのストレートの熱さは小気味いいです。
『編集王』いい漫画です。