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マンガ大好きユキチです。
今回は、羽海野(うみの)チカさんの漫画『ハチミツとクローバー』を、ご紹介させて頂きます。
羽海野チカさんを、私が知ったのは『3月のライオン』からです。あまり女性作家さんの漫画を手に取ることはないオッサンの私ですが、すっかり羽海野チカさんの漫画のファンになってしまいました。
1.『ハチミツとクローバー』の基本情報
著者 | 羽海野チカ |
出版社 | 宝島社→集英社 |
連載雑誌 | CUTiE Comic→ヤングユー→コーラス |
掲載期間 | 2000年~2006年 |
巻数 | 全10巻 |
羽海野さんの初連載作品です。しかし、連載を始めたCUTiE Comicが休刊となり、自分で集英社に、この漫画を持ち込んで、連載が再開されたようです。
羽海野さんは、コロナ予防のために描かれた、『3月のライオン』の川本3姉妹の使った、手を洗おう!イラストが話題でした。
羽海野さんは、美術系の高校を探していて、入学したのは都立では一校しかなかった工業高校のなかのデザイン科。しかし、その高校は、ヤンキーばかりのビーバップな高校だった!ということです。羽海野さんには申し訳ないですが、ちょっと笑えました。
2.『ハチミツとクローバー』のあらすじ
6畳+台所3畳・フロなしのアパートに暮らす、竹本祐太(19歳)は、美大に通う大学2年生。貧乏学生が住むアパートには、同じ美大の先輩、森田忍(24歳)や真山巧(22歳)も暮らしています。
森田は、時々フラ~と出て行き、数日後、大金を持って帰ってくる謎のアルバイトをしています。留年2回の大学6年生で、誰もが認める才能の持ち主ですが、自己中で我が道をいく変人です。真山は大学4年生。竹本が入学するまで、森田にちょっかいをかけられていました。
ある日3人は、美術史の教師・竹本から、従妹の娘・花本はぐみ(18歳)を紹介されます。小柄で、人見知りが激しく、口数も少ないはぐみに、竹本と森田が心惹かれてしまいます…。
(「ハチミツとクローバー」1巻から引用)
3.『ハチミツとクローバー』は青春漫画
誰が主人公と言う訳ではなく、竹本、森田、真山の3人を中心に、はぐみや、真山に思いを寄せる山田あゆみなど、登場人物を一人一人を丁寧に描き、それぞれの友情、恋愛、進路など、悩みながらも前に進んで大人にならなくてはならない、こそばゆい青春の日々が描かれています。
この『ハチミツとクローバー』は、友達もいなかった、作者・羽海野さんが、「こうだったらよかった」という妄想が元になって生まれた物語と語っていました。確かに、体育会系大学生活を過ごした私から見ても、うらやましい青春です。
4.まとめ
ただ、うらやましいからおすすめではなく、登場人物のキャラクターがいいです。特に、森田が私は好きです。森田は、はぐみを気になり出し、小学生のようなちょっかいを出してくるのですが、私生活は謎がかなり多いです。開かずの部屋も、中はそんな風になっていたのか!と漫画好きが喜ぶ設定でした。
そんな彼らも美大を卒業し、それぞれの人生に向き合っていきます。10巻を読み終わると、彼ら彼女達に逢えなくなる寂しさが襲ってきます・・・。