いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、小林まことさんの柔道漫画『女子柔道部物語』を、ご紹介させて頂きます。
1.『女子柔道部物語』の基本情報
著者 | 原作:恵本裕子、脚色・構成・作画:小林まこと |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | イブニング |
掲載期間 | 2016年~ |
巻数 | 既刊11巻 |
柔道漫画の名作『柔道部物語』から25年、小林まことさんが再び、柔道漫画に取り組まれたファン待望漫画です。連載のきっかけも、漫画の神様の采配としか言いようがないです。
2.小林まこと、引退から復活漫画
1978年に漫画家デビュー、『1・2の三四郎』、『What’s Michael?』や『柔道部物語』など、数々の名作を出してきた小林まことさんは、2014年に、漫画家としての体力の限界を感じ引退されました。
漫画家を辞め、音楽活動でFacebookをはじめたところ、アトランタ五輪の柔道女子金メダリスト恵本裕子さんから、「『柔道部物語』読んでました!」とメッセージが届き、また、恵本さんがご近所さんと分かり意気投合します。
参考)恵本裕子さんです。
小林まことさんは恵本さんの話を聞いていくうちに、「こんな、おもしろい話は残さないといけないし、俺の使命だ!」と、漫画家引退を撤回して、はじめたのが『女子柔道部物語』です。
3.『女子柔道部物語』のあらすじ
主人公は北海道旭川市の神楽えも。カムイ南高校1年生で、ちょっと元気な、ごく普通の女子高生です。卓球部や陸上部を1週間で辞めてしまい、せっかく入部したテニス部も、球拾い中に蚊に刺されることに嫌気がさして、すぐに辞めてしまいます…。その後、夏休みもぐうたらに過ごし2学期を迎えます。
そのころ、カムイ南高校柔道部の監督は、地区大会の新人戦の大会運営者から、女子61キロ級の出場者が一人しかいないため、「一人では格好がつかないため、出場者をみつけられないか?」と依頼を受けていました。
監督は、部員達に「61キロ以下の体重で、丈夫で、ヒマな女子はいないか?」と、候補者を探させます。えもの親友の女子柔道部員が、えもに声をかけて、ここで初めて、えもが柔道に出会うのでした。
4.『柔道部物語』で描けなかったオリンピックまでの道
前作『柔道部物語』は、主人公、三五十五が高校を卒業して物語は終わっています。小林まことさんが高校柔道部の経験者で描けた漫画でしたが、高校卒業後の柔道家の進路、成長過程については、「経験していなかったため、描けなかった」と、小林さんはインタビューで語っていました。
しかし、今回『女子柔道部物語』は、原作者が、金メダリストの恵本さんなので、高校卒業後の社会人編も出てくる感じですし、実業団柔道の世界、日本代表選考や、オリンピックの世界など、今まで、あまり描かれてこなかった柔道の世界が読める楽しみがありそうです。
5.まとめ
まだ11巻で、えもは高校2年生です。これから、オリンピック金メダルまでの道のりは長く、それまで、小林まことさんの漫画が読めるとは、ありがたいことです。
ちなみに、道のりは長いと書いたのですが、恵本さんが、柔道をはじめてから、金メダルをとるまでの月日は、なんと8年という短さです。