『九龍ジェネリックロマンス』 東洋の魔窟・九龍城砦の大人のラブロマンス。多くの伏線と謎に引き込まれる魅力的な世界感!

いつもありがとうございます。

マンガ大好きユキチです。

今回は、ミステリアスな大人の恋とミステリーを描いた『九龍ジェネリックロマンス』をご紹介させて頂きます。

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大人の恋ですが、どぎついHなシーンはないです(笑)。はじめは、登場人物の仕草や会話、独特な雰囲気に引き込まれるのですが、物語が進むにつれミステリー色が濃くなっていき…と、さらに続きが気になる漫画です。

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1.『九龍ジェネリックロマンス』の基本情報

著者 眉月じゅん
出版社 集英社
連載雑誌 週刊ヤングジャンプ
掲載期間 2019年~
巻数 既刊5巻

眉月(まゆづき)じゅんさんは、2008年デビューの女性漫画家さんです。私にとっては初の眉月さんですが、前作『恋は雨上がりのように 』はアニメや実写映画になるほどヒットしました。

参考)『恋は雨上がりのように 』です。

眉月さんはインタビューで「キャラたちの日常を、丁寧に説得力あるように描くことが理想」と言ってます。『九龍ジェネリックロマンス』は、その丁寧さが読者の心に沁み込んでいきますが、逆に、もったいつけている!と感じる人もいるかもしれません。

タイトルのジェネリックは「一般的」や「汎用的」といった意味ですが、最近はジェネリック薬などと使われます。タイトルは「九龍城砦の一般的な恋?」と、意味は、まだまだわかりません。

2.『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじ

九龍城砦(くーろんじょうさい)の不動産屋・旺来地產公司に勤める鯨井令子。ベランダでタバコを吸いながらスイカを食べるのが好きな32歳です。令子は、がさつだが思いやりのある同僚・工藤に魅かれています。

仕事帰り、玲子と工藤は屋台で夕食をとった後に、工藤の行きつけの金魚茶館という喫茶店に入ります。帰りぎわに玲子は、店長から「工藤さんが、また彼女さんを連れてきてくれて嬉しいです。また来てくださいね」と言われます。

また彼女さん?・・・工藤のことが気になる玲子は、仕事中に偶然、ちらかし放題の工藤の机のファイルからはみ出している、工藤ともう一人の女性が写っている写真が目にはいります。写真手に取り見ると、工藤の横には、自分とそっくりな女性が笑顔で写っているのでした…。

3.九龍城塞とは何か?

『九龍ジェネリックロマンス』の舞台の九龍城塞は、1993年に解体された、香港の九龍城地区に造られた巨大なスラム街で、一般的には九龍城と呼ばれていました。

イギリスが清国から租借(脅して借りた)した香港にあって、租借地から除外されて清国の飛び地となっていたため、中国の政変以降は、どこにも属さない、法律が届かない無法地帯となって、住民達が違法建築で増築した高層スラム街となっていました。

※九龍城関係本
※九龍城関係本

『九龍ジェネリックロマンス』の中の九竜城塞は、何となく再建されたものだとわかってきます。上空にはジェネリックス地球(テラ)が建造されており、時代背景は現在より技術の進んだちょっと未来の物語とわかってきます。

4.歪み始める九龍の日常

物語の始まりは会社の同僚に魅かれるちょっと大人女性のラブロマンス的はじまりですが、少しずつ、何気ない日常がほころんできます。

工藤と一緒に写真に写っていた自分そっくりな女性は誰なのか?また玲子は、自分が過去の記憶を持っていないことにも気がつきます。いったい自分は誰なのか?知ってしまうと今の幸せな日常が壊れてしまうのでは?と不安が積もります。

5.まとめ

まだ5巻で、徐々に出てきた謎はさらに深まっていくばかりです。スピード感や刺激を求める人には向いてないですが、ゆっくり丁寧に漫画を楽しみたい人向けのマンガです。

日常の何気ない恋だった物語が、登場人物たちの存在自体も怪しくなってきます。度々登場する”ジェネリック”の言葉の意味が分かる頃に、物語はクライマックスを迎える気がします。

私は、なにより、眉月さんの描く女性が好きです。

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