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マンガ大好きユキチです。
今回は、石渡治さんのテニス漫画『LOVe』を、ご紹介させて頂きます。
テニス漫画では隠れた秀作です。石渡治さんの漫画の登場人物達は、いろんな意味で過剰な人が多いのですが、『LOVe』は主人公が少女なので、くどくないのが特にいいです(笑)。
1.『LOVe』の基本情報
著者 | 石渡治 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
掲載期間 | 1993年~1999年 |
巻数 | 全30巻 |
石渡治(いしわたおさむ)さんは、1978年デビューですから超ベテランの漫画家さんです。代表作は、古くは『B・B』や『火の玉ボーイ』ですが、2000年代に入ってからは、競輪がテーマの『Odds』シリーズです。現在も『Odds VS!』が漫画アクションに連載中です。
参考)『Odds VS!』です。
『LOVe』は、ボクシング漫画『B・B』の主人公、高樹翎(たかぎ りょう)の娘・愛が主人公です。ただ『B・B』の登場人物は、父親の翎も含めて、ほとんど登場しませんので、『B・B』を読んでなくても楽しめる漫画です。
2.『LOVe』のあらすじ
小さい頃から父親と二人で世界中を回っていた少女・高樹愛(12歳・あだ名は”ラブ”)は、仕事で“宇宙”へ赴いた父親と、話しをするために小笠原諸島へ向かっていました(父島にある人工衛星追跡ステーションを使って通信しようと・・・)。
その船内で愛は、テニスの壁打ちを続ける鯨岡洋平(中学3年生)と出会います。洋平とテニスに興味を持った愛は、洋平との対決を夢見てテニスを始め、1か月後に洋平に試合を申し込みます。誰もが洋平の楽勝と思っていた試合は、愛が脅威の運動神経を発揮し洋平を追い詰めますが、雨で試合はドローに。
洋平との再戦を夢見ていた愛ですが、洋平は小笠原を離れ、スカウトされた東京のテニスの強豪高校に進学してしまいます…。
3.少女が、年齢、性別を偽って男子高校に入学
『LOVe』の面白いところは、主人公・ラブちゃんが、洋平と再戦するために、神奈川県のテニスの名門男子高に入学しテニスに入部してしまうところです。年齢と性別を偽り入学できちゃうところが漫画なのですが、強豪男子部員達に、チビ、チビ助と呼ばれ愛されながら、才能を発揮し、洋平との再戦の場、インターハイ出場を目指します。
↓こんな男子高生になります。
テニスの試合場面は熱血テニス漫画なのですが、それ以外の場面では、ラブが女の子とばれないようにドタバタするところが面白いです。テニス部の同級生や先輩達も、なぜかラブに対してドキドキしてしまい、自分は男好き?おかしくなったのか?と悩みます(笑)。
4.パワー不足を補う技の数々
ラブが運動神経がすごいと言っても、本来は中学1年生の少女です。相手は高校3年の男子。パワーの差は大人と子供です。パワー不足を補うためにラブは様々な技をあみだします。例えば「イルカ」は、イルカが水面を跳ね上がるように、打ったボールがコートにバウンドした時に、左右どちらかに跳ねあがるショットです。
ラブと対戦するライバル達も個性的です。強烈なサーブ(スーパースクラッチ)を放つ・ラッパーや、ネット際に強く、対戦相手を病院送りにする危ない男・カミソリなど、それぞれが必殺技を持っており、ラブとの対戦が熱いです。
5.まとめ
物語は、ほぼ1年間に凝縮されており、30巻もあると思えないほど、あっと言う間に進みます。ラブちゃんが女子とバレずに洋平を再戦できるのか、ラブちゃんに惚れてしまった男達はどうなるのか?『B・B』ファンにとっては、懐かしい登場人物達は登場するのか?など、読み何処は多いです!