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マンガ大好きユキチです。
今回は、ボクシング漫画『九番目の男』を、ご紹介させて頂きます。ここのところ、古い漫画ばかりですみません!ですが、この本、知っている人は少ないと思います。
1.『九番目の男』の基本情報
著者 | 原作:高橋三千綱 漫画:かざま鋭二 |
出版社 | 双葉社 |
連載雑誌 | 週刊漫画アクション |
掲載期間 | 1983年~1985年 |
巻数 | 全8巻 |
とんでもなく昔の漫画です(笑)。今はあまり流行りではない、劇画に分類される画風です。しかし現在は、いろいろなタッチの漫画があるので、劇画という言葉も使われなくなったのだと思います。
芥川賞作家の高橋三千綱さんと、最近は、ゴルフ漫画が主戦場のかざま鋭二さんが、タッグを組んだのボクシング漫画です。
2.『九番目の男』のあらすじ
九人姉弟で八人の姉を持つ、末っ子で九番目の男・橋本健一。大学を中退し、全国を流浪したのち、商社にもぐりこんで、決して熱心ではないサラリーマン生活を送っています。
ある時、会社の同僚がサラ金の取り立てに脅されているところ、仲裁に入りますが、ボクサー崩れの取り立て屋に、ノックアウトされてしまいます。
仕事に対して、充実感を得ることができない健一は、とりあえず、ボンシングをやってみようと、本を買ってみるのですが、いまひとつ、ボクシングにも乗り切れないのでした…。
3.とにかく明るく、めげない主人公
主人公・健一はとにかく明るくめげない男です。大切な得意先との接待マージャンでは大勝してして取引停止になっても、抜け目なく、相手の部長が弱みを握って、商談をまとめたりします。
明るく、そつなく、器用なサラリーマンで、傍からみると、挫折を知らない青年と思われているのですが、本人は真面目に、自分の人生はこのままでいいのか?と考えています(ただ、思い悩むタイプではありません)。
そんな青年は、この時代、ボクシングに出会ってしまうんですよね(もしくは、ラグビーですね・笑)
4.『九番目の男』は、ボクシング&恋愛漫画
『九番目の男』は、ボクシング漫画ですが、もう一つのテーマは、健一の恋です。会社の高嶺の花、小百合に恋をしている健一は、何かと小百合をデートに誘います。しかし、いっこうに小百合は振り向いてくれません。
また、清純だと思っていた小百合から、「あなたは、9番目の男」と、言われてしまいます。それでもめげない健一ですが、実は、小百合には人には言えない生い立ちがあり・・・結構、大人の恋の物語です。
4.まとめ
今は変わってきていますが、この『九番目の男』の連載当時は、仕事は滅私奉公で、体育会系(特に格闘技系)は、気合と根性の超縦社会です。そんな時代に現れた、ちゃらんぽらん(死語?)な軽薄男、健一ですが、実は彼もいろいろなものを背負っています。
それでも明るい健一が、ボクシングと恋を実らせることができるのか!?明るく、前向きになれる漫画です。