いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、裏社会のアウトロー達を相手にする殺し屋の漫画、岩城宏士さんの『スモーキング』を、ご紹介させて頂きます。
岩城さんの絵は、独特の細い、あっさり系のタッチで、読む前はちょっと敬遠していた画の質だったのですが、読んでみると、殺しのどぎつい描写も、引きことなく読むことができる画であることがわかりました(笑)。
1.『スモーキング』の基本情報
著者 | 岩城宏士 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 週刊ヤングマガジン |
掲載期間 | 2015年~2017年 |
巻数 | 全5巻 |
岩城宏士さんは、2013年に『D.B.S(ダーティー・ビジネス・シークレット)』でデビューした後、2作目が、この『スモーキング』となります。
『D.B.S』も、汚れ仕事を生業とする裏稼業集団を描いていました。ヤンキー、ヤクザ、裏社会の漫画は、決まりきったの実社会の現実から逃避したい、私のような男のニーズが、いつの時代も、一定量あるということですね(笑)。
2.『スモーキング』のあらすじ
普段は公園でホームレス生活をしていて、素性がつかめないことから、裏社会では、「煙屋」や「スモーキング」と呼ばれ、恐れられ嫌われている4人の殺し屋。
彼らが依頼を受けて殺すのは、法律や国家では裁けない裏社会の悪党達。また今日も「スモーキング」に依頼が届く・・・。
3.『スモーキングの4人』
「スモーキング」の4人を紹介してしてみます。
左辺 重蔵(さべ じゅうぞう)
・暗殺した人間の刺青の皮を剥がし、ホルマリン漬けにしたものを暗殺の証拠品として、依頼人に送り届ける”剥ぎ師(はぎし)”。「スモーキング」のリーダー。
ゴロ
・素手で相手を潰す地下格闘技の元チャンピオン”潰師(つぶし)”。普段は空き缶集めをしている。
八丁(はっちょう)
・あらゆる武器を調達してくる”物足師(ぶったし)”。普段は食糧となる廃棄弁当などの調達をしている。
ヒフミン
・薬剤調合の知識を持ち、オリジナルの劇薬を作り出す“薬罪師(やくざいし)”。普段は公園で”近所の子ども達と遊んでおり、”コドモオジチャン”と呼ばれている。
4.「スモーキング」は、現代の必殺仕掛人
法律で裁けない悪を懲らしめる話は、池波正太郎さんの小説『仕掛人・藤枝梅安』シリーズを原作とした『必殺仕掛人』に始まる一連のテレビドラマを源流として、漫画でも多くの作品で扱われてきたテーマです。
参考)『ギフト±』
悪が懲らしめられる話は、おもしろくない訳ないです。
5.続編『スモーキング・サべージ』連載中
『スモーキング』は、5巻で完結していますが、その続編『スモーキング・サべージ』が、少年画報社の「月刊ヤングキングBULL(ブル)」で、連載されています。現在6巻まで出ており、新メンバーを加えた「スモーキング」の活躍を読むことができます。