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マンガ大好きユキチです。
今回は、吉田聡さんの漫画『荒くれKNIGHT』を、ご紹介させていただきます。
吉田聡さんと言えば、デビュー作でヒット作の『湘南爆走族』です。そんな『湘南爆走族』の後継作ともいえるのが、この『荒くれKNIGHT』です。2つの物語に繋がりはありませんが、描いている世界観は後継作と呼ぶにふさわしいです。
参考)『湘南爆走族』です。
1.『荒くれKNIGHT』の基本情報
著者 | 吉田聡 |
出版社 | 少年画報社 |
連載雑誌 | ヤングキング |
掲載期間 | 1995年~2005年 |
巻数 | 全28巻 |
吉田聡さんの漫画の最長連載漫画が、この『荒くれKNIGHT』になります。『湘南爆走族』以降、大ヒットはなくても、ホロリとくるいい漫画を描いてきた吉田さん、中年の私にとっては、大好きな漫画家さんなのですが、その作風が今の若い人に合うのかはわかりません(笑)。
最近の作品『そのたくさんが愛のなか』の主人公は56歳ですし、この作品には「湘南爆走族」のライバル「地獄の軍団」総長・権田二毛作も56歳で出てきます。やはり、私みたいな中年漫画好き向けの漫画でした(笑)。
参考)『そのたくさんが愛のなか』です。
2.『荒くれKNIGHT』のあらすじ
善波七五十(ぜんばないと)18歳。結婚して子持ちですが、バイクチーム「輪蛇(LINDA)」の三代目リーダーです。「輪蛇」は、頭のネジが外れ、どこかに欠陥がある個性的なメンバーが集まっており、彼らが巻き起こす友情や争い、また「輪蛇」を潰そうとする他の暴走族や、「輪蛇」の母体の無法集団「がらがら蛇」の残党との抗争などが描かれています。
3.吉田聡が描きたかった漫画(想像です)
『荒くれKNIGHT』の初めの方は、『湘南爆走族』的に、ギャク要素も多い漫画だったのですが、次第に抗争ネタが多くなり、シリアスな展開になっていきます。吉田聡さんの作品は、男の絆が結構描かれるのですが、『荒くれKNIGHT』のテーマの1つは、チームの絆です。
吉田さんは『湘南爆走族』以降、いろいろなジャンルの漫画を描いてきましたが、結局、最初に戻って、チーム(ファミリー)の絆を描きだしたら、止まらなくなってしまった感じが漫画に現れています(笑)。チーム名”LINDA”の名前の由来の物語など、吉田節全開です。
4.『荒くれKNIGHT』続編は終盤
この『荒くれKNIGHT』の続編が『荒くれKNIGHT 黒い残響完結編(全20巻)』となります。輪蛇のライバルチーム・虎武羅(COBRA)の2代目リーダー・大鳥大悟を主人公とした物語です。がらがら蛇のパシリ・チームでしかなかった虎武羅が、輪蛇のライバルチームに育っていく過程が描かれています。
その後、物語は、現在「ヤングチャンピオン」に連載されている『荒くれKNIGHT リメンバー・トゥモロー』に続きます。吉田さんは『リメンバー・トゥモロー』を、『荒くれ』を終わらせるために書くとコメントしているようです。
5.まとめ
バイクファミリー・輪蛇に、ちょっかいをかけてくるがらがら蛇の残党や、無法チーム達は、輪蛇に対して、羨望や、やっかみから抗争になっていきます。そんな善波七五十が率いる3代目・輪蛇も、4代目に代替わりのラストを迎えつつあります。
ワンパターンの展開も多いですが、それもファンには安心の吉田聡漫画です。