漫画『ちいさこべえ』山本周五郎の名作を、望月ミネタロウが現代劇に!不器用に生きる人々の意地と人情に爽快に感動します。

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マンガ大好きユキチです。

今回は、望月ミネタロウさんの漫画『ちいさこべえ』を、ご紹介させていただきます。

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原作は、時代劇小説家・山本周五郎さんの短編『ちいさこべ』です。読む前は、タイトルから内容がまったくわからない漫画でした(笑)。

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1.『ちいさこべえ』の基本情報

著者 原作:山本周五郎、作画:望月ミネタロウ
出版社 小学館
連載雑誌 ビックコミックスピリッツ
掲載期間 2012年~2015年
巻数 全4巻

山本周五郎さんの原作『ちいさこべ』の舞台は江戸時代です。望月さんは、大筋はほぼ山本周五郎さんのオリジナルのままで、時代設定を現代に変えて名作小説を漫画で再現しています。タイトルの最後一文字「ちいさこべ」と「ちいさごべえ」の違いもありました(笑)。

私は、漫画を読んだ後に、原作の『ちいさこべ』を読んだのですが、ぐっとくる場面は、原作も漫画も一緒で、どちらも同じくらい感動しました。

参考)山本周五郎さんの原作『ちいさこべ』です。

2.『ちいさこべえ』のあらすじ

工務店「大留」の茂次(しげじ)は、有名大学の建築学科を卒業後、世界を放浪した後に、実家の「大留」の若棟梁をしています。泊まりで仕事をしていた鎌倉の現場で、東京の大留工務店が火事で焼け、父と母が亡くなったと知らされます。

茂次は「どんなに時代が変わっても、人に大切なものは、人情と意地だぜ」という父・留造の言葉を胸に、大留の再建を誓い、自分は鎌倉に残って仕事を続け、大工の大(まさる)を東京に行かせ、後始末を依頼します。

工務店や工房は焼けてしまいましたが、茂次の自宅は無事でした。大は、そこに焼け出された住み込みの弟子達を住まわせ、世話をするため、住み込みのお手伝いとして、りつを雇います。

茂次が鎌倉の現場を完成させ、自宅に帰ると、りつが、福祉施設も焼けてしまい、行き場を失った子供達を引き取って面倒をみているのでした。さて、茂次はどうするか…。

3.そもそも「ちいさこべえ」の意味は?

そもそも「ちいさこべえ」の意味が分からなかったのですが、この言葉の説明は、物語の中に出てきます。もともとは、日本書紀に出てくる天皇の家臣、少子部蜾蠃(ちいさこべのすがる)のことのようです。

すがるは天皇に「蚕(こ)を集めてまいれ」と言われ、国じゅうから大勢の児(こ・赤ちゃん)を集めてしまいます。天皇は「蚕(こ)と児(こ)を間違えたぞ」と大笑し、その子達を養育せよと命じ、すがるに「小子部(ちいさこべ)」という姓を与えます。

りつが引き取り、育てている子供達は、原作では江戸の大火事で孤児となった13人ですが、漫画では5人となっています。

4.『ちいさこべえ』原作と違いは上手い絵です!

山本周五郎さんの原作『ちいさこべ』も読んだのですが、漫画と同じくらい感動する短編小説でした。小説を読むと、望月さんが、どこを現代風にアレンジしたのかわかり、面白いです。

原作と漫画の大きな違いは、望月ミネタロウさんの絵です。うまいのはもちろんですが、絵にしたおかげで、例えば、りつの印象は結構変わります。原作は勝気なところが目立ってしまうりつのですが、漫画にすると、勝気でもカドが取れ、愛らしい女性になっています。

5.まとめ

『ちいさこべえ』は、望月ミネタロウさん初の原作つきの漫画です。原作付きの作品をやってみたかった望月さんは、編集者に「和風・職人物・人情・家族」でリクエストをして作品を探してもらい、山本周五郎さんの『ちいさこべ』が、ピッタリとなったとのことです。

望月さんは『ちいさこべえ』について、「淡々とした物語だからこそ、登場人物が実際に存在して、ちゃんと生活している様が伝わるような細かな描写を大切にしよう」と描いたと語っています。人と人の繋がりを描いた傑作漫画です。

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