いつもお世話になっております。
マンガ大好きユキチです。
今回はあだち充さんの漫画『陽あたり良好!』を、ご紹介させていただきます。
最近のあだち充さんの漫画の画はすでに完成形で、ムダが削ぎ落されて、誰でも同じ顔にみれるほどフォーマット化されていますが(悪口じゃないですよ)、まだ、絵に愛嬌があった頃のあだち充さんの漫画です(笑)。
1.『陽あたり良好!』の基本情報
著者 | あだち充 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊少女コミック |
掲載期間 | 1980年~1981年 |
巻数 | 全5巻 |
紹介するのも怖い40年前の漫画です。連載が少女雑誌だったこともあり、私はリアルタイムに読んでいませんでした。また、テレビアニメ、映画やドラマにもなっています。
あだち充さん、1970年に漫画家デビューですから、漫画家歴50年超で、未だ、月刊少年サンデーに『MIX』を連載中(しかも面白い!)です。もう超人ですね。
2.『陽あたり良好!』のあらすじ
明条高校への入学が決まり、下宿屋を営むおばの家から高校に通うことになった杉本かすみ。ところが、その下宿には、同じく明条高校に入学する四人の男子生徒も入居するのでした。
アメリカに留学している幼馴染のボーイフレンド・村木克彦を一途に思うかすみですが、同居の下宿人・高杉勇作が気になってきます…。
3.頑張っている人が好きな高杉勇作
かすみと同居する男子4人は、一生懸命な人を応援することが好きな高杉勇作、体が大きく陽気で食べることが好きな有山高志、二枚目だがスケベでのぞきが趣味の美樹本伸、小柄で眼鏡をかけていて生活が謎の相戸誠です。
かすみと4人は、明条高校に入学して、高校生活を送っていきます。勇作は不良のたまり場の応援団、かすみと伸はテニス部、高志はサッカー部、誠は謎です(笑)。勇作は応援団に入部するため、いかつい団長の依頼を受けるのですが、団長も勇作もホントいい男です。
4.あだち充・定番の三角関係
もちろん、あだち充さん定番の三角関係が物語のテーマです。幼馴染のボーイフレンド・克彦に恋をしているかすみですが、お人好しで大らかな勇作にも魅かれていきます。また、アメリカ留学から一時帰国した克彦も、かすみを好いており・・・と、ドロドロではない、さわやかな三角関係です。
5.まとめ
物語はニ部構成で、一部は、部員の少ない野球部に、勇作、高志、伸が入部し、甲子園を目指します。二部は、高校生の青春漫画という感じです。高志と伸が、好きな子をめぐって、取っ組み合いのケンカをしていて、まさに昭和40年代の青春ドラマです(笑)。
5巻で完結ですので、物足りないと感じる人はいると思いますが、青春の爽やかさを感じたい人におすすめの漫画です。