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マンガ大好きユキチです!
今回は、森恒二さんの『無法島』を、ご紹介させて頂きます。凶悪犯罪者が流される流刑島での無法者達のサバイバル、おもしろい漫画です。
1.『無法島』の基本情報
著者 | 森恒二 |
出版社 | 白泉社 |
連載雑誌 | ヤングアニマル |
掲載期間 | 2019年~ |
巻数 | 既刊4巻 |
森恒二さんの前作『自殺島』の物語の中に「自殺島は、かつて無法島と呼ばれていた・・・」というエピソードが書かれておりました。『自殺島』完結から3年経って連載が始まった『無法島』は、『自殺島』の前の物語となります。
参考)『自殺島』です。
2.『無法島』のあらすじ
20XX年、日本政府は増え続ける凶悪犯に反比例して、国際社会において強まる死刑廃止論を鑑み、試験的に流刑(るけい)制度を復活します。
死刑に相当する凶悪犯62名を、凶悪犯罪者の隔離目的特別自治区、通称「無法島」に移送します。その島のルールは1つだけ「島の領海1km以上は出ないこと」。島は、2ヶ月に1度、食料が届けられ、電気、ガスはなく、水道はかろうじて使える場所がある程度です。
主人公の青年は、家族と喧嘩して家を飛び出し、家に帰ってみると、両親と妹が惨殺されており、立ち尽くしているところを警察官に捕まり、犯人にされてしまい凶悪犯として無法島に流されます。
(「無法島」1巻から引用)
無実の青年の凶悪犯だけしかいない無法島生活がはじまります。
3.『無法島』のこれからの見どころ予想
『無法島』のこれからの見どころを勝手に予想してみます。
①主人公の青年と凶悪犯たちの抗争
・主人公の青年は、無実の罪なので、まともな人間ですが、無法島にいる人間は、全てが殺人者で凶悪犯罪者です。凶悪犯罪者達と青年が、どのように無法島で生活していくのか、無法者が、まともな青年に言いがかりを付けてきて、争いがおこることは間違いないですね(笑)。
武器を持たない青年が、無法者達とどう闘っていくのかが楽しみです。(弓矢は『自殺島』で使ってしまってますし)
②ヒロインとの恋?
・この人はヒロインになるのでは?という女性も登場してきています。しかし、彼女も凶悪犯罪者で殺人犯です。まともな青年と恋に落ちるのか?2人がどうなっていくのかが楽しみです。
③無法島はどうして自殺島になったのか?
・無法島は、何年か十何年か後に、自殺島と名前を変えて使われます。日本政府は、試験的なこの流刑制度を止めたことになります。止めた理由は何だったのか? 何か失敗と判断することが起こるのでしょうね。
④前作『自殺島』との違いをどう出すか?
・前作『自殺島』で、自殺未遂常習者達の島でのサバイバル生活や抗争は描き切っています。同じ孤島でのサバイバル生活の物語を、どう違った形で描いていくか楽しみです。まさか、登場人物が自殺未遂者から、凶悪犯罪者に変わっただけ!ではないと期待しています。
⑤冤罪の真犯人と対決?
・冤罪で無法島に流された主人公の青年と、家族を惨殺した真犯人が対決する場面がある気がします。無法島には凶悪犯罪者が流されてくるので、その中に真犯人がいそうな気がします。
4.島流しされた有名人
流刑(るけい)は、古代から日本で行われてきた罪人を辺境や島に送る追放刑です。特に流刑地が島の場合には島流しと言われ、一昔前のテレビ時代劇では、よく出てきました(笑)。
日本の歴史上の有名人も島流しになっています。
・隠岐島・・・後醍醐天皇
・佐渡ヶ島・・・日蓮、世阿弥
・伊豆蛭ヶ小島・・・源頼朝
・八丈島・・・宇喜多秀家
・奄美大島&沖永良部島・・・西郷隆盛
5.まとめ
漫画の表紙の裏に、作者、森さんの言葉が書かれていました。
時は絶対に前にしか進まない。
どんな後悔も喪失も背負っていかなくてはならない。
それを背負っているから
いまをかけがえない時間だと感じることができるんだ。
森恒二
奪う側と奪われる側だけの過酷すぎるこの島で生き残るのは誰だ!?