いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。今回は、吉田聡さんの漫画『そのたくさんが愛のなか』を、ご紹介させて頂きます。
推定40歳以上の吉田聡さんのファンには、必読の漫画だと思います。
1.『そのたくさんが愛のなか』の基本情報
著者 | 吉田聡 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミック |
掲載期間 | 2017年~2018年 |
巻数 | 全5巻 |
1982年デビューの吉田聡さんは、ずーとコンスタントに佳作を作り続けてます。作風はあまり変わってないですが、画がうまくなったからなのか、いい意味の泥臭さは少し薄れた気がします。しかし、吉田さんのファンは、吉田作品が読めるだけで幸せなのです(笑)。
今回の漫画のタイトル『そのたくさんが愛のなか』も、こんな名のタイトルを付けてしまう、吉田さんの青臭いところも好きです。
2.『そのたくさんが愛のなか』のあらすじ
主人公・寿和一路(すわいちろ)は、30年ぶりに、生まれ故郷・三浦半島の逗子市に戻ってきた、56歳の独身男です。訳あって早期退職し、退職金で格安中古マンションとバイクを購入して、ひとり暮らしを始めました。
寿和はバイクを走らせていると高校時代に友人達とたむろした公園を見つけます。元気で溢れていた時代共有した旧友が懐かしくなり、携帯電話に番号が残っていた坪井に連絡を入れたところ、すっかり中年のオヤジになった仲間達が集まってきます。
コンビニ経営のツボこと坪井、町役場に務めるモロ、寺の住職のライシャン、便利屋のモンスン。5人は会っているうちに、高校時代の熱い記憶がよみがえり、再び青春を始めます。そん中、すれ違いで離れてしまった寿和の元彼女が、逗子に戻ってきていることを知ります…。
3.権田二毛作(地獄の軍団)、湘爆のメンバーも登場!
物語のスタートの見開きから、漫画『湘南爆走族』の湘爆のライバルチーム、地獄の軍団の総長(だった)権田二毛作がバイクに乗って登場します。
(「そのたくさんが愛のなか」1巻より引用)
権田も56歳。脇役でもないのですが、ちょくちょく登場してきます。未だに、ロックな男の生き方を続ける、ナルシストの不良中年のままのようです(笑)。おそらく、権田は作者の吉田聡さんの代弁者なんでしょうね。結構いいこと言わせています。
同じく56歳になった、湘爆のメンバーも少しだけ登場します。まさか彼ら、彼女達と出会えるとは!
4.中年、オヤジは気持ちから
56歳、熱くなることもなくなった中年オヤジ達。仲間が集まり、あの頃の気持ちを取り戻した5人。惰性で年を重ねるだけの生活も徐々に変わってきます。そこで、手伝いはじめるのが、モンスンの便利屋です。『スローニン』の便利屋・・・また使うの?と思わないところが、吉田聡ファンです。待ってました便利屋!です。
参考)『スローニン』です。
5.まとめ
もう少し続きが読みたいと思ってしまう終わりも田漫画の特徴かもしれません。中年のおとぎ話、楽しいです。