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マンガ大好きユキチです。
今回は、格闘+コメディ漫画かな(笑)、『新・コータローまかりとおる!柔道編』を、ご紹介させて頂きます。
本来は、”新”の前の『コータローまかりとおる!』を、先にご紹介した方がいいのですが、7部構成の全59巻という、濃厚たっぷりな(もちろん、おもしろいです)大作ですので、気合を入れないとまとめられず、いつの日か長期休みの時などに、1部ごとに、ご紹介できたら…と思っております。
1.『コータローまかりとおる!』のおさらい
といいながら、ちょっと基本的おさらいです。
物語は、東京ドームの数百倍の敷地、生徒数2万人のマンモス高校、私立鶴ヶ峰学園が舞台です。学園の中にはモノレールが走り、樹海があり、その奥には無法地帯もあるという、漫画的壮大な設定です。ですので、空手部も第一空手部、第二空手部・・・と、同一競技でも複数の部が存在し、学園の代表を決める対抗戦があります。
主人公は新堂功太郎。高校2年生で始まった物語も、出席日数不足のため、柔道編では、高校4年生になってしまっています。コータローは新堂空手道場の一人息子であり、自ら新しい流派「極端流」を立ち上げ、学園では極端流空手道部の主将です(部員は功太郎1人)。また、パンティ収集が趣味で、スケベでチャランポランな高校生ですが、運動神経抜群で空手の達人。女好きに見えて、実は幼なじみの真由美一筋。軽薄に見えて、友情、信義に厚い男なのです。
2.『新・コータローまかりとおる!柔道編』の基本情報
著者 | 蛭田達也 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 週刊マガジン |
掲載期間 | 1995年~2001年 |
巻数 | 全27巻 |
作者・蛭田達也(ひるたたつや)さんは、1981年に『コータローまかりとおる!』でデビューして、そのまま長期連載。その後、この『新・コータローまかりとおる!柔道編』の後、『コータローまかりとおる! L』を連載中の2004年に、病気療養のため休載に入って以降、消息がほとんどない状態が続いている、ファンは半ば復活を諦めている(少なくとも私は)作家さんです。
3.『新・コータローまかりとおる!柔道編』のあらすじ
春・新学期、コータローは、極端流空手道部の女子部員を勧誘をしていました。そこに、小柄な1年生、三船久三(みふねくみ)が、柔道部への行き先を尋ねてきます。コータローは、久三を抱え上げて、極端流に強制入部させようとします。
しかし彼女は、柔道の幻の技「空気投げ」で、コータローを投げ飛ばします。地面に叩きつける寸前、コータローは体を回転させ、空気投げを防ぐのでした…。
4.『新・コータローまかりとおる!柔道編』の見どころ
①格闘シーンの描写に迫力あり
『コータロー』のおもしろさは格闘技の描写です。ほぼギャク漫画なのですが、闘いの場面になると、真剣モードの格闘シーンが描かれています。ギャクと真剣のギャップは、主人公、コータローそのものです。
②何でもあり最強のコータローがあえて柔道ルールで闘う
型にはまらない極端流空手、打撃が主体で、何でもありで最強の格闘家のコータローが、あえてルールに縛られた(守られた)現代スポーツ柔道に挑戦させたところが、この漫画の面白さであり、作者の蛭田さんの格闘技の考えが強く表現されています。
5.まとめ
物語は、大破してしまった極端流空手道部の跡地に建てる新設道場を景品とした、柔道の学内予選に突入します。コータローも極端流柔道部を立ち上げ参戦しますが、柔道の猛者達や、稽古場が欲しい他の運動部も参戦、異種格闘技戦が繰り広げられます。