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マンガ大好きユキチです。
今回は、サスペンス・ホラー漫画『ゴールデンゴールド』を、ご紹介させて頂きます。
サスペンスは、不安感・危機感、ホラーは、恐怖・戦慄の意味ですが、そこまで大層ではないですが、読んでいると、じわじわと不安になってきて、ヤバイ方向に進んできているな…と、続きが読みたくなる漫画です。
1.『ゴールデンゴールド』の基本情報
著者 | 堀尾省太 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 月刊モーニングtwo |
掲載期間 | 2015年~ |
巻数 | 既刊8巻 |
作者の堀尾さんは広島県出身です。9年の長いアシスタント期間を経て『刻刻』で連載デビューして、この『ゴールデンゴールド』が、連載2作目となります。
参考)『刻刻』です。
2.『ゴールデンゴールド』のあらすじ
広島県尾道市の小さな島、寧島(ていじま)に住む、中学3年生・早坂琉花(はやさかるか)は、民宿と雑貨屋を営む祖母と暮らしています。寧島は昔「福の神が立ち寄った島」という伝説はあるのですが、特に観光資源のない島です。
ある日、琉花は海辺の岩場で、ミイラのように干からびた謎の像を見つけます。琉花は、気味の悪い像を、なぜか持ち帰ってしまい、念入りに洗ってみると、福の神に見えるけど、ちょっと違う感じの像でことがわかります。
琉花は、その像を、山の神社の空いている祠に納め、思いを寄せている同級生の及川が、アニメイト目当てで、大坂の高校に進学を希望していることもあり、及川が島を出ていかないように、祠に向かって、「島にでっかいアニメイトが建つように・・・」と、お祈りをします。
すると、祠の像が消え、流花の前に、謎の生き物が出現するのでした。
3.謎の生き物は”福の神”なのか?
謎の生き物から、必死で逃げる流花。しかし、この生き物は、流花の祖母が経営する民宿に、宿泊客として滞在することになります。祖母や、もともと島に住んでいる人には、この生き物は、小さなおじさんにしか見えないようです。
↓5巻の表紙ですが、この流花の自転車のカゴに乗っているのが、福の神では?と思われている、謎の生き物です。
言葉もしゃべらない、何をするでもない、自然に民宿に居座っている像なのですが、そのうち、民宿に宿泊予約の電話がひっきりなしに掛かってきて、雑貨屋にもお客さんが増えだします。
「ホントにこの生物は、福をもたらす福の神なのか?」流花は単純に喜べない、何か不気味なものを感じ、その違和感が徐々に明らかになっていきます。
4.まとめ
謎の福の神の目的は何なのか?また、昔の福の神の伝説はどのようなものだったのか?『ゴールデンゴールド』の初めのプロローグ的場面では、寧島らしき島の海岸で、武士が島民達を切り殺し、「奴だけがおらん…」と誰かを探している場面が描かれています。そして殺された島民の顔がみな、謎の福の神と同じ顔をしています。
徐々にわかってくる謎と、福の神の力によって、思わぬ繁栄に沸き返る寧島と島民達。寧島の行方と、流花は及川との恋はどう進行していくのか?読み始めると続きが読みたくなり、終われない漫画です。
堀尾さんの画はコメディー漫画的ですが、画と物語の内容のギャップも、ぞわぞわとしてきます。また、新刊が楽しみな漫画が増えました!