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マンガ大好きユキチです。
今回は、将棋のプロ棋士を主人公にした将棋漫画、『3月のライオン』を、ご紹介させていただきます。
テレビアニメや映画にもなった人気漫画ですが、羽海野チカさんのやらかく暖かいタッチの絵は、漫画が一番ですね。
羽海野さんは、同名の別映画「三月のライオン」のポスター見てから、そのポスターが忘れられず、『3月ライオン』という漫画名にしたようです。
漫画の表紙に書かれた、小さな英文字の副題 ”March comes in like a lion” は、”3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る(3月はライオンのように荒々しい天気で始まり、子羊のように穏やかな天気で終わるという意味)”というイギリスのことわざが、引用されています。
1.『3月のライオン』の基本情報
著者 | 羽海野チカ |
出版社 | 白泉社 |
連載雑誌 | ヤングアニマル |
掲載期間 | 2007年~ |
巻数 | 既刊16巻 |
羽海野チカさんは、1作目のデビュー作『ハチミツとクローバー』で、講談社漫画賞少女部門を受賞し、2作目のこの『3月のライオン』で、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞してしまう実力派です。
参考)ハチミツとクローバー
羽海野さんは、将棋をまったく知らなかったため、『3月のライオン』は、プロ棋士の先崎学さんが将棋監修をされており、漫画には先崎学さんの将棋コラムもあります。ヤングアニマルでは、現在も不定期に連載中です。
参考)先崎プロはうつ病も克服されました。
2.『3月のライオン』のあらすじ
主人公、桐山零(きりやまれい)は、17歳のプロ棋士です。父親の友人である棋士・幸田に内弟子として引き取られ、15歳でプロ棋士になり、大きな川沿いの小さな町で、一人暮らしを始めました。
試し読みができますので、あらすじの続きは漫画をお楽しみください。
3.『3月のライオン』の良さは、厳しくて優しい世界
『3月のライオン』の始めの部分は、一人暮らしの主人公、零が布団から起きて着替え、将棋会館で将棋を指してと・・・、絵の線も固く、零は喜怒哀楽も乏しく…と、物静かで真面目な将棋漫画がはじまります。しかし一転、川本3姉妹の家でワイワイ、バタバタと夕食を食べ始めるところから、パッと漫画が明るく、温かくなってきます。
これは作者の羽海野チカさんが、意図して、”プロ棋士の厳しい世界” の闘い終われば、優しく迎え入れてくれる ”温かい人達” がいる場面を繰り返して、読む人を飽きさせずに、零に感情移入して楽しく読めるようにしています。
何より、絵があたたかいです。
4.まとめ
『3月のライオン』は将棋を知らなくても、主人公、零になって、厳しい将棋の世界と、暖かい人達との交流を体験できます。将棋の世界を知りたい人、読むと暖かい気持ちになりたい人におすすめの漫画です。
物語はいつしか、登場人物達の恋の話もちらほら出てきて、ますます続きが読みたい漫画になっています。