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マンガ大好きユキチです。
今回は、青春バンド漫画の名作『BECK』を、ご紹介させて頂きます。
1980年代のバンドブームも今は昔、その後の「けいおん」ブームもすっかり下火になってしまった感じがしますが、ギターやバンドは、いつの時代でも、一度は若者が憧れるものです。
若者だけでなく、私を含めて中高年も、機会があれば、ギター弾けたらな…と、思っている人は多いかと思います。
この『BECK』を読むと、ギターを始めたくなるというよりは、仲間と一緒に、バンドを組みたくなる漫画です。もちろん、年齢に関係なくです!(笑)
1.『BECK(ベック)』の基本情報
著者 | ハロルド作石 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 月刊少年マガジン |
掲載期間 | 1999年~2008年 |
巻数 | 全34巻 |
ハロルド作石さんと言えば、『ゴリラーマン』でデビューしてから、現在も、作品数は少ないですが、佳作を描き続けている漫画家さんです。私は、ハロルド作石さんのベストワンと言われると、この『BECK』をイチ押ししています。
2.『BECK(ベック)』のあらすじ
中学2年の主人公、田中幸雄(あだ名はコユキ)は、14歳にして先が見えてしまった…と、平凡な毎日に退屈しています。
部活もしていない帰宅部で、ゲームセンターに寄って家に帰るところ、ガラの悪い若者達に因縁つけられている、おばあちゃんを助けるため、余計な口出しをして、袋叩きにされてしまいます。(正義感だけは強いです)
余計なことをしてしまった・・・と後悔しているところ、犬版ブラック・ジャックのような、ツギハギの犬のベックに出会います。飼い主は、バンドでギターをやっている2歳年上の南竜介です。
コユキとリュウスケは友達になり、やがてコユキも音楽の世界に惹かれるようになってきます…。
3.なかなか軌道に乗らないバンド…
リュウスケからもらったギターで練習をするコユキ、ここから魅力的なメンバーが集まり、バンドを結成、ライブを…となるかと言うと、そんな簡単ではなく、様々な困難や妨害で、バンド活動がなかなかうまくいかないのが、この漫画の面白さです。
現実の世界も、デビューを目指して、様々なバンドが生まれては消え、また生まれては分解を繰り返していきますが、この『BECK』でも、コユキとリュウスケで、はじめたバンドが、危機を乗り越えて成長していきます。
4.作石さん描く女性は魅力的です。
好みは人それぞれですが、ハロルド作石さんの描く女性は、明るい人が多く、私は好きです。漫画の主人公だからですが、コユキの周りには女性が集まってきます(笑)。今回はそんな女性たちを紹介させて頂きます。
石黒 泉(いしぐろいずみ)
コユキの幼馴染で1年先輩。水泳部でミス東中3連覇中。コユキの憧れの人
(「BECK」1巻から引用)
南真 帆(みなみまほ)
リュウスケの父違いの妹。帰国子女でインターナショナルスクールに通っており、コユキは、真帆の住む世界が違う友達が苦手です。
(「BECK」2巻から引用)
益岡 弘美(ますおかひろみ)
コユキの進学した高校の同級生。新体操部。コユキのバイト先の中華料理屋の隣のドーナツ屋でバイトをしています。
(「BECK」7巻から引用)
小笠原 桃子(おがさわらももこ)
コユキの中学の副担任であり音楽教師。合唱コンクールでみんなが言うことを聞いてくれないため悩みます。(キン肉マンの歌、なつかし~)
(「BECK」3巻から引用)
5.まとめ
コユキとリュウスケのバンド名は、リュウスケの飼い犬、ベックからとった「BECK」です。ほかのメンバー3名も個性的です。また、ハロルド作石さんの遊び心で、クスリと笑える場面も多く、BECKの成長と一緒に、楽しく本を読み進めることができます。
あきらめないで地道に努力を続ければ、道が開ける…読むと明るくなれる漫画です。