いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、大人のファッション漫画『服福人々(ふくふくひとびと)』を、ご紹介させて頂きます。
ファッション関係の漫画?いけ好かないな・・・と、ひねくれたダサイおじさんの私はちょっと敬遠していたのですが、絵の柔らかさが好みだったので、読み始めてみたら、いい作品でした・笑。
1.『服福人々』の基本情報
著者 | 坂本拓 |
出版社 | 集英社 |
連載雑誌 | となりのヤングジャンプ |
掲載期間 | 2019年~ |
巻数 | 既刊3巻 |
「となりのヤングジャンプ」は、ヤングジャンプ編集部が運営する無料Webマンガサイトです。この『服福人々』も、最新話は無料で読めます!と言っても、連載が毎月第4金曜日とのことで、無料で読む場合は、ゆっくり待ちましょう。
作者、坂本拓さんは、2014年に「ミラクルジャンプ」で、『潔癖男子!青山くん』の連載を開始して、本格的に漫画家デビューされています。『青山くん』を読んだことが無かったので、試し読みしたのですが、ギャグ漫画で結構面白いです。
坂本さんはインタビューで、『服福人々』について、「僕と同じように、一度ファッションを諦めた人に喜んでもらえるような漫画が描きたい。」「お買い物にまつわる色々な感性が、マッチする人がいたらきっと楽しいだろうなって・・・」と答えておりました。そんな思いが漫画に溢れています。
2.『服福人々』のあらすじ
システムエンジニアとして働く佐久間優(さくまゆう・32歳)は、仕事に追われて鬱屈とした日々を送っています。そんな日々の中、服のことを考えている時は、日常の煩わしさも忘れられ、電車で見かけたコートを探しに原宿に出てきます。
初めての入る洋服店の前で緊張していると、以前、電車の中で痴漢に疑われたところを助けてもらった、塗装工の廻谷静(めぐりやせい・43歳)に出会います。以前出会った時とまったく違う雰囲気をした廻谷と一緒に店にはいる佐久間。
次々試着する廻谷とは逆に、何を着るか悩んでいる佐久間にたいして、廻谷はイチ押しのシャツを試着させます。
3.ファッションを通して成長する二人
『服福人々』は、佐久間と廻谷の2人が主人公です。繊細なサク(廻谷からそう呼ばれる)は高校時代の出来事から、より引っ込み思案な性格となり、ファッションに精通している塗装工の廻谷も、実は元伝説的ブランドのデザイナーでした。
一緒に服を買いに行くようになった二人のおじさんの過去が明らかとなり、ファッションを通して、過去を咀嚼しながら前進していく姿がいいです。
また、おしゃれ、ファッションに対して、憧れているのですが踏み込めないサクに対して、廻谷がかける言葉もいいです。似合わないとか人の目を気にして服を選んでいるサクに対して、「周りを気にするな、大切なのは自分の心がどう動いたかなんだ」と助言したり、読んでいる私に、わかりやすく、腹落ちする助言を与えてくれます。
4.まとめ
ゲイであることをオープンにしている廻谷と、自分が女性を好きなのか、男性が好きなのか、わからないサク。一瞬、二人のボーイズラブ漫画?と思ってしまうかもしれませんが、今のところ、二人は友情以上の感情はありません。
ちょっと心配なのは、ファッションはお金がかかるので、サクの生活かな・笑。