漫画『新宿スワン』 歌舞伎町スカウト・サバイバル!都会の闇に生きるスカウトマンの最低な世界が好奇心を刺激します!!

いつもありがとうございます!

マンガ大好きユキチです。

今回は、夜の街のスカウト達を描いた、和久井健さんの『新宿スワン』を、ご紹介させて頂きます。

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小市民の私には、まったく縁がない夜の街のスカウトの世界と、彼らが生きる社会の闇に、「クズな人達だな…」と思いながらも、読むのが止まらなくなるのはなんなんでしょうか?怖いもの見たさかな(笑)。

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1.『新宿スワン』の基本情報

著者 和久井健
出版社 講談社
連載雑誌 週刊ヤングマガジン
掲載期間 2005年~2013年
巻数 全38巻

『新宿スワン』は、和久井健さんの連載デビュー作です。しかし、デビュー作が38巻も続くとはすごいですね。和久井健さんは元スカウトマンだったそうで、実際に体験した出来事をベースに物語を描いたので、飽きさせない話が描けたのでしょう。

物語は、2000年代初頭の東京新宿の歌舞伎町が舞台です。この物語以降の歌舞伎町は、客引きやスカウト行為の禁止、風俗店の摘発や暴力団への規制強化などがあり、だいぶ安全な街に変わっているようです。

2.『新宿スワン』のあらすじ

白鳥タツヒコ19歳。夢見て東京に出てきましたが、所持金も無くなり、歌舞伎町で夜の男達に絡まれてボコボコにされているところを、スカウト会社・バーストの真虎(マコ)に助けらます。

タツヒコは、真虎からスカウトマンになるように誘われますが、女性を、水商売や風俗、AVに紹介して、斡旋料をもらうスカウトマンを、か弱い女性を食いものにする仕事…と、乗り気ではありません。

しかし、真虎から、金のために働かなくてはならないシビアな現実にビビっているだけだろう…と指摘され、「このままではやめられない」と、スカウトになることを決意します。

歌舞伎町のディープビジネスの世界に飛び込んだタツヒコを待っていたのは、何よりもカネがモノをいう弱肉強食の裏社会でした…。

3.闇の中で明るく生きる主人公に救われる

主人公タツヒコはスカウトマンになるのですが、不器用で要領は悪く、仕事ができるタイプではありません。ただし、正義感が強く、女性には優しく、真っすぐで明るい猪突猛進型です。

そんなタツヒコですから、女性に騙されたり、仲間に裏切られたり、組織にも切り捨てられたりと、生きているのが奇跡と思われる問題に巻き込まれます。その都度、タツヒコの知らないところで、真虎がフォローをして、タツヒコを助けています。

真虎は、後輩思いの面倒見のいい先輩と思いきや、何か闇を抱えてそうなんですよね…。

4.タツヒコのモデルは『特攻の拓』の武丸

作者、和久井健さんはあるインタビューで、「タツヒコは漫画『疾風伝説 特攻の拓』の一条武丸という最凶ヤンキーがモデル。一重の三白眼が凄くカッコよく、『この目にしよう』と。愛されるキャラにしたかったので、おちゃらけたところや正義感のある性格を加えました」と話しています。

ばーチャンゆずりの天然パーマに金髪であの目つき、今までにいない主人公です。映画化されたときのタツヒコ役は、綾野剛さんが演じていました。タツヒコにしては、カッコ良すぎでしたね。

参考)武丸です。

5.まとめ

女性を食い物にするスカウトマンの話が面白いのか?と、私もタツヒコ同様に、敬遠していたのですが、好奇心には勝てませんでした。社会の闇に生きる男女の弱肉強食の世界。漫画だからこそ楽しめる物語です。

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