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マンガ大好きユキチです。
今回は、私が読んだ相撲漫画の独断と偏見のおすすめランキングです。
日本の国技”相撲”と言われますが、日本は法令や政令で国技を定めていないため、正式に国技と言える競技は無いようです。
また、相撲はスポーツなのか? 神事なのか? 伝統芸能なのか? で悩むことがあります。白黒明確に区別できない、日本的なファジーで大らかな競技として捉えればいいかと思います(笑)。ちなみに、私は、相撲=伝統芸能(伝統興行)と考えています。
では、おすすめランキングのベスト5です。
1位:のたり松太郎(ちばてつや)
ビックコミックで、1973年に連載がスタートして、何度か休載を挟みながら1998年まで連載されていました。その後、ときどき読切や短編が掲載されてますが、最近はまったく見かけなくなりました。しかし、未だに完結の告知はないため、いつか再開?もしくは未完?と期待(不安)している相撲漫画の代表作です。
中学を3年も留年している乱暴者の松太郎が、並外れた怪力で、相撲界で大暴れと思いきや、相撲以外で場外乱闘、問題行動をおこし、懸賞金が付かないと本気を出さないムラっ気もあって、勝ち越しと負け越しを繰り返すという物語です。
連載期間が長いこともあって、連載時には実際の大相撲で活躍していた往年の力士(若干名前を変えて)も登場します。今度連載が始まったら、最年長金星として、松太郎が、横綱、白鳳を破るかもしれません。
2位:バチバチ(佐藤タカヒロ)
この『バチバチ』(全16巻)の後、続編として、『バチバチBURST』(全12巻)、『鮫島、最後の十五日』(全20巻)と続きます。『バチバチ』は、主人公、鮫島の大相撲入門編、『BURST』は幕下編、『最後の十五日』は幕内編となります。
暴力事件で角界を追放された、かつての名大関の一人息子・鮫島鯉太郎。幼いころに父を亡くして、手がつけられない不良少年として暴れる一方、ひとり誰に教わるでもなく、相撲の稽古に励んでいました。
身長176cmと力士では小柄な主人公、鮫島鯉太郎のバチバチの相撲漫画です。しかし、残念なことに、作者の佐藤タカヒロさんが、2018年に41歳の若さで急逝され、『鮫島、最後の十五日』は、未完という形で終了してしまいました。
3位:ああ播磨灘(さだやす圭)
正式なタイトルは「読むと強くなる横綱漫画 、ああ播磨灘」です(笑)。このタイトルの通り、この作品を読まずに相撲漫画は語れません。
天下無双の横綱、播磨灘(はりまなだ)が、負けたら引退宣言をして、対戦相手を徹底的に叩きのめします。土俵入りでは仮面をかぶり、相撲界の伝統格式、観客の怒号をものともせず、圧倒的な強さで、有無を言わせない痛快横綱漫画です。
播磨灘は伝統や格式ばかりにとらわれる相撲界に、容赦ない強さで活を入れていきます。また、播磨灘の強さに触発され、ライバル力士達が闘争心むき出しに播磨灘に挑んでいきます。タイトルのとおり、読むと力が満ち満ちてくる漫画です。
現在、大相撲に「播磨灘」という力士がいますが、この漫画からとった名前ではなく、兵庫県姫路市出身で、地元の地名から命名した四股名とのことです。
4位:うっちゃれ五所瓦(なかいま強)
週刊少年サンデーに、1988年から1991年まで連載されていました。単行本は全12巻。作者のなかいま強さんは、スポーツ漫画の大御所です。
参考)なかいま強さんのベストです。
武蔵山高校三年生のたった一人の相撲部員、五所瓦が、一度でいいから団体戦を戦ってみたいと仲間を探し、その五所瓦の気持ちに打たれ仲間達が、団体戦を戦う姿を描いています。
五所瓦と戦う仲間は、柔道インターハイ優勝の柔道部主将・清川、プロレスラー志望のレスリング部員・関内、硬派の応援団員・難野、小心者で巨漢の囲碁部・雷電です。メンバーはそれぞれの得意技で地区大会に臨みます。異種格闘技戦的おもしろさがあります。
5位:火ノ丸相撲(川田)
週刊少年ジャンプで、2014年から2019年まで連載され、全28巻になります。
千葉県にある大太刀高校、通称「ダチ高」。3年生の小関一人の相撲部に、身長152cmの小さな新入生、火ノ丸が入学します。中学校では、小さな体のハンデのため勝てずに無名だった火ノ丸、実は、小学生相撲では二冠を取った将来を嘱望された少年でした。
物語のはじめの方は、登場人物達を無理やり国宝の日本刀名に例えて、日本刀ブームも乗っかろうとする強引さが、ちょっと鼻につきましたが、それも数巻で薄まり、まっとうな熱血相撲漫画になっています。
作者「川田」さんの名前は、学生時代のあだ名(プロレスラーの川田利明に似ている)から取ったペンネームとのこと。
選外:おかみさん(一丸)
ビックコミックオリジナルに、1990年から1999年まで連載され、全17巻となります。
相撲とは全く縁のない生活を送っていた主人公、はつ子が、お見合いで当時の現役力士、山風と結婚。山風が引退して創設した春日部屋で、新米おかみさんとして奮闘する、相撲部屋を舞台とした物語です。ちなみに、作者一丸さんは女性漫画家です。
バチバチの取組みはあまりなく、親方、弟子達と、はつ子の心温まる物語です。
まとめ
相撲のガチンコ勝負を読んでスッキリしたいなら、『ああ播磨灘』『バチバチ』『火ノ丸相撲』、
大相撲のしきたりや、相撲部屋の生活などが知りたい人は、『のたり松太郎』『おかみさん』がおすすめです。