いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです!
今回は、女子高生の柔道漫画『もういっぽん!』を、ご紹介させて頂きます。
(失礼ですが)あまり期待していなかったので、想定外の面白さに、うれしくなりました(笑)。私もですが、ちまたの柔道漫画ランキングの入れ替えが必要な傑作です。
1.『もういっぽん!』の基本情報
著者 | 村岡ユウ |
出版社 | 秋田書店 |
連載雑誌 | 週刊少年チャンピオン |
掲載期間 | 2018年~ |
巻数 | 既刊15巻 |
作者の村岡ユウさんは、数年前にも少年チャンピオンで、柔道漫画『ウチコミ!』を連載されておりました。
『ウチコミ!』については、まだ読んでいないので、評価はできませんが、村岡さんは柔道の魅力に取りつかれた作家さんなのですかね(笑)。柔道経験者かどうかは不明です。
『もういっぽん!』は、絵もきれいですし、物語の内容もいいため、もしかしたら、アニメ化の話も進んでいるかもしれません。
2.『もういっぽん!』のあらすじ
先輩がいなくなった後、2人だけで続けてきた女子柔道部。
未知と早苗は、中学3年の最後の地区大会団体戦(3人制)に、2人で挑みますが、結果は完敗。スパッとイッポン!と、相手を投げ飛ばす快感と兄の影響で、小さい頃から柔道を続けてきた未知は、「頑張ってきたつもりだけど、あんまり強くなれなかったね…」と、柔道は中学で卒業し、楽しい高校生活を夢見ます。
受験勉強の末、希望の青葉西高校に進学した未知と早苗。未知は部活に入らずに高校生活を満喫するつもりでいますが、青葉西高で消滅した柔道部を復活しようとしている氷浦永遠に出会います。永遠は、未知の中学柔道の最後の試合で、締め落されて負けた時の相手でした。。。
3.『もういっぽん!』は、普通の女子高生の部活動
柔道はケガが多く、危ないと敬遠されがちな部活ですが、入部してみれば、多くの部活と何も変わらないです。柔道をやってみたい人やその友達が、誰に強制させられる訳ではなく、放課後に集まって練習をして、仲間をつくって、大会に出て、勝ち負けに喜怒哀楽する部活動です。
『もういっぽん!』は、女子校生の普通の部活動が描かれています。柔道部の顧問の女子体育教師も、学生時代はバレーボールの選手で、柔道部の顧問になってから柔道をはじめた人となっています。(現実にこんな顧問は多いです)
普通の女子柔道部員達が、練習をして強くなっていく。友達を作り、ライバル校の女子校生でも、試合場ではライバルですが、普段は合同練習をし合う柔道好きな仲間です。そんな姿が微笑ましく描かれています。
4.『もういっぽん!』は、柔道漫画の2強に迫る!
私の勝手な柔道漫画ランキングで、不動の1位は、小林まことさんの『柔道部物語』です。
2位は、河合克敏「帯をギュッとね!」です。
この2作はどちらも、普通の高校生が強くなっていく姿が描かれていますが、『もういっぽん!』も、この2作につづく、もしくは追い抜く可能性を秘めている漫画です。
出てくる登場人物は、女子柔道部員ですので、圧倒的に女子が多く、男子がほとんど出てこないのですが、違和感はまったく感じません(笑)。
5.まとめ
『もういっぽん!』は、現在14巻まで出ており、1巻からの面白さがずっと継続しています。主人公だけでなく、他校の柔道に取り組む女子高生達も丁寧に描いており、登場人物達の成長も楽しめます。また新刊が楽しみな漫画が増えました。