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マンガ大好きユキチです。
今回は、猿渡哲也さんのプロレス漫画『ロックアップ』を、ご紹介させて頂きます。
この漫画ですが、作者、猿渡哲也さんのプロレス愛が溢れた作品です。ちなみに「ロックアップ」は、プロレス用語で、プロレスラーがリング上で、がっちりと組み合うことです。猿渡さんが、プロレスにがっちり組み合った作品となってます。
1.『ロックアップ』の基本情報
著者 | 猿渡哲也 |
出版社 | 集英社 |
連載雑誌 | グランドジャンプ |
掲載期間 | 2013年~2014年 |
巻数 | 全4巻 |
猿渡哲也さんと言えば、格闘漫画『TOUGH』が有名すぎますが、『TOUGH』以外にも、いつくかのおろしろいアクション漫画を描かれています。荒廃的な作風に、最近は年齢をかさねて、作品に浪花節的、義理人情の要素も加わってきて、私はますます好きになってきました。
この『ロックアップ』は、猿渡哲也さんの、そんな浪花節的作品の一つです(笑)。
参考)『TOUGH 龍を継ぐ男』です。
2.『ロックアップ』のあらすじ
貧乏インディープロレス団体「あかつきプロレス」。その社長であるサムソン高木は、長年のレスラー生活で身体がボロボロで、なおかつ、末期の前立腺がんにも侵されています。
借金まみれで、団体とともに、いつ潰れてもおかしくない状態になりながらも、「人生はプロレス、一発逆転を信じる」を信念に、プロレスラーとしてリングに上がり続けています。
3.弱小プロレス団体のリアルな姿
現在、プロレス団体は、大小合わせると70前後あると言われています。
最近は人気が盛り上がってきているトップ団体・新日本プロレスも、債務超過が続き、きびしい冬の時代が長かったです。そんなプロレス業界で、プロレスだけで飯が食べられる団体は上位の数団体しかないようです。
『ロックアップ』の「あかつきプロレス」は、給料遅配は当たり前の借金まみれの団体です。規模は、実在の「みちのくプロレス」ぐらいの規模かと思われます。そんな団体の懐事情や、プロレス界の悪習”かわいがり(常軌を逸したシゴキ)”など、プロレス界のリアルも描かれています。
4.まとめ
と言っても、『ロックアップ』は、プロレスLOVE漫画です。サムソン高木社長の言葉・・・
「人生はプロレスだ」
「どんな苦しくてもカウント・スリーを聞くまでは、諦めてはならない」
「カウント2.9で返すのがプロレスの醍醐味だ」
など、プロレス好きには、たまらない漫画です。
物語は終盤、ついにサムソン高木が、メジャー団体と闘うことになります。全4巻なので、一気読みの漫画です。