いつもありがとうございます。
マンガが大好きユキチです。
今回は野球漫画『プレイボール2』を、ご紹介させていただきます。
以前、『キャプテン』と『プレイボール』を、ご紹介させて頂き、作者のちばあきおさんが亡くなっているため、続きを読みたいと思いながらも、叶わぬ夢・・・と諦めていたのですが、何と!38年ぶりに、コージィ城倉さんが、ちばあきおさんの画風をそのまま完全コピーして、『プレイボール』の続編『プレイボール2』の連載をはじめてくれました。
アラを探せば「目がちょっと違うなぁ…」というところはあるのですが、再び、谷口キャプテン、丸井、イガラシの活躍を、リアルタイムで読めることはすごいことです。
1.『プレイボール2』の基本情報
著者 | コージィ城倉 |
出版社 | 集英社 |
連載雑誌 | グランドジャンプ |
掲載期間 | 2017年~連載中 |
巻数 | 既刊10巻 |
ちばあきおさんの『プレイボール』は、墨谷高校に進学した谷口が、指のケガで一度はあきらめていた野球から復活し、墨谷高校がこれから強くなっていく!というところで終わってしまいました。
その続きを、”画も完全再現して続編を書く”という前代未聞の作品です。しかもすごいのは、まったくオリジナルと違和感がないところです。
他の漫画家さんでは、決して引き受けない困難な仕事を始めたコージィ城倉さんは、1989年のデビューですから、十分ベテランの漫画家です。最近は漫画原作者としても活躍されています。
参考)コージィ城倉さんの代表作(原作者として「森高夕次」名です。)
2.『プレイボール2』のあらすじ
中学野球では、墨谷二中のキャプテンとして、全国大会の優勝経験を持つ谷口タカオ。指の骨折を乗り越え、墨谷高校でも野球部に入部し、持ち前の「がんばる!」で、墨谷高校を鍛えていきます。
かつてのライバルや後輩も、墨谷高校野球部に入部してきます。1年後輩の丸井も転入してきて、新1年生には、全国大会で優勝したイガラシ達も入部してきます。
墨谷高校野球部は、都大会でベスト8に入る実力がついてきたのですが、甲子園常連高の谷原高校との練習試合では惨敗、谷口はキャプテンとして、イチからチームを立て直す必要性を痛感します。
甲子園へのラストチャンス、3年生、谷口の最後の夏が始まります。
3.新1年生の才能ある2人
谷口を慕って転入してきた、2年の丸井も、もちろん名選手ですが、新1年生には、中学野球部でキャプテンをやっていた者や、リトルリーグで活躍した選手が多数入部してきます。そんな優秀な1年生の中でも、この2人は、特にピカイチの選手です。
イガラシ
墨谷二中野球部出身。丸井の後にキャプテンを務めました。体は小さいですが、どこでも守れて打てる、センスの固まりのような男です。中学では1年生からピッチャー。自分に厳しく、他人にも厳しい…。その猛練習で墨谷二中野球部を中学優勝に導きました。
勝気で冗談も言わない。その代わり、2つ下の顔がそっくりな弟はお調子屋です。(墨谷二中で野球をやっています)。イガラシの家は中華そば屋です。
井口
江田川中出身。過去にイガラシと同じチームに所属していたこともあり、中学時代はライバルでした。『キャプテン』にも登場し、豪速球と鋭い変化球で、墨谷二中を苦しめました。
谷口の先輩、前キャプテンの田所が声をかけて、墨谷高校野球部に入部してきました。体が大きく、自惚れ屋で、性格は大らかですが、ランニング中に暴走バイクにケンカを吹っ掛けたこともあり、ケンカっ早く、わかりやすい性格です。
4.3人目のピッチャーを誰にするか?で悩む
墨谷高校野球部のピッチャーは、谷口キャプテンと2年生の松川の2人で、ローテーションしていましたが、新1年生が入部してきたことにより、実力があり結果を残してるイガラシを3人目のピッチャーとして育てることにします。
もう1人のピッチャー井口は、気持ちにムラがあり、評価はイマイチなんです。
それでも、谷口キャプテンは、都大会を勝ち進めるためには、左投げの井口を4人目のピッチャーとして育てていった方がいいのではないか?と、副キャプテンでキャッチャーの倉橋に相談します。
倉橋は「井口を育てる時間はない」と反対です。井口の評価は低いですね。
(プレイボール2・1巻から引用)
ただし、面倒見のいい丸井だけは、井口のピッチャーとしての才能を感じ、全体練習後に2人だけで、ピッチングの練習を始めます。丸井は、昔から面倒見だけはいい男だったんですよ(笑)。
(プレイボール2・1巻から引用)
5.まとめ
谷口キャプテンの高校野球最後の夏、もちろん谷口は都大会を勝ち抜き、甲子園出場を目指しています。2年前までは、1回戦負けの墨高野球部がどこまで奮闘するか、井口のピッチャーはどうなるのか?甲子園編が読めるのか?この後の展開が楽しみです。
ひょうひょうとした顔をして、みんなを巻き込んで、やる気にさせていく、キャプテン谷口。実は策士です(笑)。


