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マンガ大好きユキチです。
今回は、二ノ宮知子さんの漫画『GREEN』を、ご紹介させて頂きます。
副題は「農家のヨメになりたい」とありますが、主人公が農家の嫁をめざす、ほんわかと笑える楽しいコメディー漫画です。
『のだめカンタービレ』を読んで、二ノ宮知子さんを知って、この『GREEN』を読みました。積極的に女性の漫画家さんの本を読むことはないですが、面白い作品は男女関係ないですね。二ノ宮さんの他の作品も今読んでいます(笑)。
1.『GREEN』の基本情報
著者 | 二ノ宮知子 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | Kiss Carnival |
掲載期間 | 1999年~2001年 |
巻数 | 全4巻 |
お恥ずかしながら「Kiss Carnival」という雑誌は読んだことは無いです…。まあ女性漫画雑誌ですから当たり前ですね。
二ノ宮さんは、1969年生まれ。1989年漫画家デビューですから、ベテラン漫画家さんです。埼玉県の秩父出身で、周りに農家が多かったことと、二ノ宮さん自身が家庭菜園をされていることもあって、この『GRENN』を思いついたようです。
2.『GREEN』のあらすじ
友人と秩父の山にキャンプきていた和子(ワコ)は、山でケガをしているおばあちゃんに出会い、そのおばあちゃんの孫の青年に「理想の王子様だ!」と一目ぼれしてしまいます。
その青年・誠は、農家の跡継ぎ息子。誠が、おばあちゃんのケガで、人手不足になって困っていることを知った和子は、半ば強引に農作業を手伝い始めます。東京在住の調理師専門学生の和子は、学校はそっちのけで、誠の家に1週間住み込みで働くことになります。
しかし、誠目当ての不純な動機で農業を手伝うことになった都会育ちの和子は、誠やおばあちゃん、近所の農家の人々を巻き込んで騒動を引き起こします。はたして、和子と誠は結ばれるのでしょうか…。
3.のだめはこの娘だ!
先に書いたのですが、私は『のだめカンタービレ』を読んでから、この『GREEN』を読みました。
『GREEN』を読んで、はじめに感じたことは、のだめがいた!です。連載順は『のだめ』の方が後ですが、『GREEN』の主人公・和子は、『のだめ』の主人公・のだめ(野田恵)の原型です。大雑把で、思い込みが激しく、楽観的で愛らしい。『GREEN』は、ほぼ和子の漫画です。
参考)『のだめカンタービレ』です。
4.深田恭子主演、NHKドラマ化
この『GREEN』ですが、2004年に深田恭子さん主演で、NHKでドラマ化されています。ドラマのタイトルは「農家のヨメになりたい」で、そもままのタイトルですが、申し訳ないですが『GREEN』よりわかりやすいタイトルですね(笑)。
5.おすすめの農業小説3選
農業漫画は、あまり出会ったことがないですが、農業をテーマにした小説は幾つも読んでいます。その中で、娯楽小説としてマンガ的に楽しめるものを、3冊ご紹介させて頂きます。
『幸せの条件』 誉田哲也
片山製作所勤務の「役立たずOL」梢恵に、ある日まさかの社命が下された。単身長野に赴き、新燃料・バイオエタノール用のコメを作れる農家を探してこい。行く先々で断られ、なりゆきで農業見習いを始めた24歳に勝算はあるか!?
『限界集落株式会社』 黒野伸一
起業のためにIT企業を辞職した多岐川優が、人生の休息で訪れた故郷は、限界集落と言われる過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難な土地だった。優は、村の人たちと交流するうちに、集落の農業経営を担うことになった。
現代の農業や地方集落が抱える様々な課題、抵抗勢力と格闘し、限界集落を再生しようとするのだが…。集落の消滅を憂う老人達、零細農家の父親と娘、田舎に逃げてきた若者。かつての負け組が立ち上がる!過疎・高齢化・雇用問題・食糧自給率、日本に山積する社会不安を一掃する逆転満塁ホームランの地域活性エンタテインメント。
『農ガール、農ライフ』 垣谷美雨
水沢久美子は派遣切りに遭った日、同棲相手から突然「結婚したい人がいるから出ていってくれ」と告げられる。仕事も家も彼氏も失った三十二歳の春。失意のどん底にいたとき偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになる。
「農業だ!」運命を感じた久美子は早速、田舎に引っ越し農業大学へ入学することを決意。明るい農村ライフが待っていると信じていたが…!?
6.まとめ
『GREEN』は話は単純なのですが、『のだめカンタービレ』に負けずに面白い漫画です。マンガを読んで、明るくなりたい、楽しくなりたい人におすすめです。