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マンガ大好きユキチです。
今回は二ノ宮知子さんの漫画『七つ屋志のぶの宝石匣』を、ご紹介させて頂きます。
漫画のタイトル『七つ屋志のぶの宝石匣』ですが、『ななつやしのぶのほうせきばこ』と読みます。簡単ですが、わかりにくいタイトルです(笑)。
七つ屋(ななつや)は、漢字の「七 (しち) 」と「質 (しち) 」が同音であることから、質屋を指す隠語のようです。ですからタイトルを簡単にすると「質屋の(娘)志のぶの宝石箱」となります。
1.『七つ屋志のぶの宝石匣』の基本情報
著者 | 二ノ宮知子 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | Kiss |
掲載期間 | 2014年~ |
巻数 | 既刊14巻 |
私にとっては、『のだめカンタービレ』、『GREEN』の次に読んだ二ノ宮和子さんの漫画となり、現在、不定期で連載中です。二ノ宮さんは、『GREEN』の次の作品を「音大」か「質屋」の物語にするかで悩んだそうです。二ノ宮さんの作品は私的ランキングでまとめてますので、興味のある方はご参照ください。
参考)二ノ宮知子のおすすめ漫画ランキング・ベスト5
もともと二ノ宮さんは、化石掘りとか鉱物に興味があって、あのデアゴスティーニ社が出していた「地球の鉱物」を全種類集めており、この漫画のために宝石学校にも行かれたとのこと。好きなんですね(笑)。
参考)デアゴスティーニ・地球の鉱物
2.『七つ屋志のぶの宝石匣』のあらすじ
ある夜、質屋・倉田屋に、年配の女性と少年が来店します。その二人は、歴史に名を残す名家・北上家の祖母と孫でした。北上家は急に没落し、一家は離散してしまい、その祖母は、少年・北上家の跡取りの息子・顕定(あきさだ)を質に入れ、3年間預かってくれないかという依頼でした。
江戸時代から付き合いのある北上家のため、質屋の店主は、少年を預かることとしますが、3年を過ぎても迎えにこなかった場合は、質流れとして、店主の孫娘と婚約させるという条件を付けます。
それから十数年後、顕定はそのまま倉田家で育ち、質屋の仕事を学びながら、宝石の鑑定士となります。高級ジュエリー店の外商として働きながら、家族失踪の唯一の手がかりである、北上家から離散した宝石の行方を追います。
3.宝石のオーラ(気)を感じる主人公・志のぶ
主人公は、北上顕定ともう一人、倉田屋の娘、高校二年生の倉田志のぶです。そうです。二人は過去の契約から婚約者なのです。顕定は、店の裏手のアパートに一人暮らしをしており、週末は倉田屋を手伝っています。
二人とも、志のぶの祖父に質屋の商売を叩き込まれており、特に、志のぶは、宝石が放つオーラ(気)を感じることができる不思議な力を持っています。その力は、宝石の真贋や、邪悪な気を出す盗難品などを見分けることができます。
二ノ宮さんが描く主人公の女性は、だいたい、物おじしない、マイペースでポジティブなネアカ娘です。顕定はオレ様系のイケメンです(オレ様系も定番です・笑)。おじいさんに決められた許嫁ですが、二人がお互い、どう考えているのか展開が楽しいです。
4.まとめ
北上家の離散の謎はまだはっきりはわかりません。ただし、謎を解くカギは、顕定が追っている宝石にありそうです。また逆に、顕定の動きをマークしている人達も現れてきています。
宝石に関するウンチクはもちろんですが、ミステリー好きも楽しめる漫画です。