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マンガ大好きユキチです。
今回は、原秀則さんの恋愛漫画『部屋においでよ』を、ご紹介させて頂きます。
「部屋においでよ」は「うちにおいでよ」と読む、お誘いの言葉です。もちろん、私は言われたことはありません(笑)。
1.『部屋においでよ』の基本情報
著者 | 原秀則 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | 週刊ヤングサンデー |
掲載期間 | 1990年~1994年 |
巻数 | 全7巻 |
原秀則さんは1980年デビューですから息の長いベテラン漫画家さんです。現在も、ビックコミックに『しょうもない僕らの恋愛論』を連載されています。
毎回、書いていますが、『冬物語』(1987~1990年)、『部屋においでよ』(1990~1994年)、『いつでも夢を』(1994~1997年)、『SOMEDAY』(1997~1999年)の連続連載した4作品は、原秀則さんが最も脂が乗っていた頃に描かれた漫画です。私は勝手に、原秀則・青春4部作と呼んでいます。
2.『部屋においでよ』のあらすじ
19歳の大学生・塩村ミキオは、行きつけのパブで飲んで盛り上がり、翌朝、パブでピアノの弾き語りをしていた水沢文(みずさわあや)の部屋で目を覚まします。そのあと、ミキオは大学へ、文はエレクトーンの講師の仕事に行くため別れます。
しかしミキオは、文のことが気になりだし、夕方、昨夜のパブに行って店の手伝いをしながら、文が弾き語りにくるのをソワソワしながら待っています。ミキオが帰ろうとしたところに文が来店。
2人一緒の帰り道、映画の話になり、ミキオは、文から「これから、一緒に観よっか…部屋(うち)においでよ…」と声をかけられます。
文の部屋で同棲生活を始めた二人。惹かれ合い、絆を深めていくのですが、文がプロのピアニストとしてCDデビューすることになった時から、2人の関係に微妙にズレが生じ始めます・・・。
4.エゴイストな描写がリアル
ミキオは大学の写真部に所属し、プロのカメラマンを目指しています。しかし最近、いい写真が撮れなく壁にぶつかっています。そんなときに、ピアノのCDデビューが決まり喜ぶ文。しかし、ミキオは自分の夢がうまくいっていないため、一緒に喜んでやることができません。
ホント器が小さい男です。恋人の成功に嫉妬するか?と思ったのですが、よく考えてみると、結構、自分もミキオと同じ反応をしてしまう可能性が無きにしもあらずです。そんなときに、文の昔の恋人で、ピアニストの夢を諦めてサラリーマンになった今泉一也が現れ、話はややこしくなるのですが、読んでいる我々は面白くなってきます。
5.まとめ
『部屋においでよ』のテーマは、夢と恋愛は両立しないのか?です。仲の良かったミキオと文はどうなるのか?文のピアニストとしての夢、プロカメラマンになるミキオの夢、それぞれ両立させて恋愛もうまくいく。そんな結末であってほしいですが…。