いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、私の大好きな漫画家、さだやす圭さんの野球漫画『フォーシーム』を、ご紹介させて頂きます。
そもそも「フォーシーム」とは、日本では、直球やストレートと呼ばれる球種のことです。投げたボールが1回転する間に、ボールの縫い目(シーム)が、4回通過することから、フォーシームと呼ばれています。タイトルを日本語に直してみると『直球』ですかね(笑)。
1.『フォーシーム』の基本情報
著者 | さだやす圭 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミック |
掲載期間 | 2013年~2019年 |
巻数 | 全19巻 |
さだやす圭さんは、1949年生まれ(1975年に漫画家デビュー)ですから、会社勤めの人なら、とっくに定年退職している年齢です。それでも、これだけ力強い漫画を描けるのですから、生涯現役、目標にしたい人生の先輩ですね。
2.『フォーシーム』のあらすじ
かつてはキングと呼ばれた剛速球投手・逢坂猛史も36歳。不遜な態度で4チームを渡り歩き、すでにピークを過ぎたといわれているベテラン投手です。
クライマックスシリーズの最終戦前に、監督から「お前はまだまだやれる。この試合は任せた!」と男気を示されて発奮し、全盛期を彷彿させるピッチングで、7回まで無失点を続けます。しかし、8回に満塁のピンチを迎え、ついに監督から交代を言い渡されます。
ピンチを切り抜ける自信があった逢坂は、全く納得できずに、交代を告げにきた監督の首を吊り上げて、大暴れして退場となります。結局試合も負けてしまい、日本中から猛批判を浴び、日本球界からも追放されてしまいます。そんな逢坂が、記者を集めて引退会見と思いきや、メジャーリーグ挑戦を表明するのでした。
3.招待選手からメジャーリーグに挑戦
若い全盛期に、訳あってメジャーリーグに挑戦してこなかった逢坂が「まだオレはやれる!」と活躍の場を求めて、メジャー挑戦を表明するのですが、メジャーの各球団は、全盛期を過ぎた投手に見向きもしません。
そこで逢坂は、アメリカンリーグ西地区のチーム、オークランド・アスリーツのキャンプに招待選手として強引に参加し、実力をアピールすることにします。
メジャー契約できるのは選手は40人。招待選手は、メジャー契約するほどではないが、実力を見てみたい選手を、キャンプに招待という形で呼んで、戦力になるか見極められる選手です。逢坂は、キャンプでアピールして、メジャー契約を勝ち取っていく必要があります。
4.孫六との漫画を超えた対決
少しネタバレになってしまうのですが、紆余曲折のすえ、強引な力技で、逢坂はメジャー契約を勝ち取り、得意球のフォーシームで強豪チームと対戦していきます。その相手の中には何と、さだやす圭さんの別の漫画『なんと孫六』の主人公・甲斐孫六とも対決するから面白いです。
参考)『なんと孫六』です。
5.まとめ
『なんと孫六』では、主人公・孫六が、野球以外の場面で大暴れして、そこが面白いのですが、『フォーシーム』は、純粋に野球漫画と言えます。
36歳、引退土俵際の逢坂が、強引に勝負すると思いきや、結構、円熟味のあるピッチングで、メジャーリーガーと勝負していきます。純粋に野球漫画、メジャーリーグ漫画を楽しみたい方におすすめです。