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マンガ大好きユキチです。
今回は、画家を目指す若者の漫画、石川サブロウさんの『北の土竜(きたのもぐら)』を、ご紹介させて頂きます。
土竜はもぐらと読みます。漫画の舞台は北海道なのですが、実は動物のモグラは北海道にはいません。北海道は、氷河時代でも本州と海を挟んで離れていて、モグラが渡ってこれなかったことが原因のようです。
1.『北の土竜』の基本情報
著者 | 石川サブロウ |
出版社 | 集英社 |
連載雑誌 | 週刊ヤングジャンプ |
掲載期間 | 1981年~1985年 |
巻数 | 全21巻 |
これもまた古い漫画ですみません。
しかし、読み直してみると、主人公に感情移入して感動できるいい漫画なんです。作者・石川サブロウさんは北海道出身です。この『北の土竜』の舞台も北海道です。
石川サブロウさんは、漫画家を目指してから漫画家になるまや、他の漫画家との交友記録などを、『ぼくの漫友記』という無料漫画で公開しています。
この『ぽけまん』のサイト、おもしろいです。
2.『北の土竜』のあらすじ
主人公・堂本繁(どうもとしげる)20歳。印刷工場で働きながら絵の勉強をしています。人並み外れた人見知りでシャイな繁は、あるとき、職場の憧れの女性に映画に誘われます。しかし、自分に自信が持てない繁は、からかわれたと思いこみ、待ち合わせをすっぽかします。
繁は、会社をやめて田舎に帰ってしまった、その女性からの手紙で、実は彼女も人見知りで、絵を描いている繁に憧れていたこと。また、お見合いをして牧場をやっている若者と結婚することを知ります。
失恋をしてしまった繁は、生まれ変わるために100号の大作の絵に挑み、公募展に出品、その作品は審査員特別賞を受賞します。しかし、会社の同僚の嫉妬と上司のイヤミに、繁は生まれて初めて怒りを爆発させ会社を辞め、絵描きの道を志します。
※100号=162cm×130cmぐらいのサイズの絵です。
3.『北の土竜』の読みどころ
自分の殻を破って画家を目指しはじめた繁は、さまざまな人に出会い、画家としてもですが、人間的にも成長していきます。出会った人に影響を受けて、繁が成長、自立していく姿がこの漫画の1つのテーマです。
また、ライバルの画家達との闘いも面白いです。厳しさをテーマとした絵を追求する天才・青野、盲目の天才芸術家・アートとのフレスコ画対決、大磯漁との最終決戦など、ライバル達、繁がどんなテーマで絵を描くのか、ワクワクします。
4.まとめ
画家の漫画はあまりないのですが、ぜひ読んでおきたい漫画です。繁が最後にどこにたどり着くのか、最終巻で土竜のタイトルの意味がわかります。