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マンガ大好きユキチです。
今回は、堀尾省太さんの漫画『刻刻』を、ご紹介させて頂きます。
『刻刻』は、”こくこく”ではなく、”こっこく”と読むようです。『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるさんや小説家の伊坂幸太郎さんが絶賛したという漫画ということで読んでみました。私、伊坂幸太郎さんの小説のファンなんです。
1.『刻刻』の基本情報
著者 | 堀尾省太 |
出版社 | 講談社 |
連載雑誌 | 月刊モーニングtwo |
掲載期間 | 2008年~2014年 |
巻数 | 全8巻 |
堀尾さんは、1996年にアフタヌーン四季賞大賞を受賞してから、長い間、アシスタントをしていて、この『刻刻』で連載デビューですから、12年間、実力を養いながら活躍の機会を待っていたことになります。
大賞受賞時の担当編集者は「彼は絶対に天才なんだけど、天才すぎてデビューできないと思っていた!」と言われるほど、こだわりの強い漫画家さんのようです。
現在、連載中の『ゴールデンゴールド』も、独特の世界感で面白いです。
参考)『ゴールデンゴールド』です。
2.『刻刻』のあらすじ
佑河樹里(ゆかわじゅり)は、じいさん(祖父)、失業中の父・貴文と母、ニートの兄・翼、シングルマザーの妹・早苗、甥の真と、貧乏な暮らしながらも平凡に暮らしていました。
ある日、翼が真を幼稚園に迎えにいった帰りに、二人が誘拐されてしまいます。誘拐犯に要求された身代金の受け渡し時間に間に合わなくなった時、じいさんは、佑河家に代々伝わる「止界術」を使って、世界を止めてしまいます。
止まった世界で、誘拐された二人の救出に向かった樹里たちは、自分たちの以外に、止界で動いている人間に襲撃されます・・・。
3.『刻刻』はタイムストップ漫画?
「止界術」によって、時が止まった世界を止界(しかい)と言っています。一旦、止まってしまった世界は、物語の最後まで動き出しません。時間が動いたり、止まったりした(面白そうな)設定をせずに、止まってままにしている贅沢な設定です。
また、止界には、いくつかのルールがあります。そもそも、止界術とは何なのか?だれが何の目的のために?と、その謎を知っている、じいさんから徐々に謎が明らかにされていきます。
4.まとめ
ちょっとだけネタバレをしてしまうと、襲撃者は真純実愛会という宗教団体です。止界をめぐって、佑河ファミリーと、真純実愛会が闘います。
作者、堀尾さんの考えた誰もが思いつかない設定に引きずり込まれる、楽しい漫画です。