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マンガ大好きユキチです。
今回は、もてない、ダメな青年の奮闘漫画、花沢健吾さんの『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を、ご紹介させて頂きます。
女性にもてないダメ男と言いながら主人公は、好きな女性には猛アタックしていきますし、猪突猛進で行動的です。もてたいと思いながら、自分が傷つくのが嫌で、行動に移せなかった私などは、もうちょっと行動してみよう…と、この漫画にエネルギーをもらいました。(ちょっと遅かったですが・・・笑)
1.『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の基本情報
著者 | 花沢健吾 |
出版社 | 小学館 |
連載雑誌 | ビックコミックスピリッツ |
掲載期間 | 2005年~2008年 |
巻数 | 全10巻 |
作者、花沢健吾さんは、もてない、さえない、平凡な青年を書かせたら、漫画界の第一人者です。ただし、本当に、平凡な青年だと漫画になりませんので、物語の始まりは平凡な青年も、話が進むにつれて、決して平凡じゃない青年にかわってきます(笑)。
※花沢さんの最新漫画です。
2.『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のあらすじ
田西敏行26歳。弱小ガチャガチャメーカーに勤める、エロイ妄想ばかりして女性と縁がない、もてない青年です。しかし、そんな田西にも春がきました。職場の飲み会で、憧れの後輩・植村ちはるさんと、初めて話をしてから、二人の仲は徐々に近まっていきます。
俳優の西田敏行さんも若いころ、こんな三枚目役が多かったですが、田西の名前は、明らかに西田さんからの拝借ですね。
(「ボーイズ・オン・ザ・ラン」1巻から引用)
ただし、そう簡単には物語は進みません。うまくいきそうだった二人の前には、悲しく残酷な現実が待ています。ここからは、予想外の展開に、悲しくなるやら、頭にくるやらです。
そこから、田西の平凡な日常は変わってきます。
3.『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のおもしろさ
もてないダメ男が、頑張って、頑張って、頑張る物語は好きです(笑)。そのダメさ加減に、自分と、どこかで共感する部分があるからでしょう。必死にカッコ悪く頑張る、というか、頑張る事しか残されていない…。そして、結果としてうまくいかない姿は、漫画として読むのは面白いですが、現実だったらしんどいです。
また、この漫画のおもしろいところは、登場人物の誰一人として、問題のない人(まともな善人)がいないことです。ですから、突拍子のない展開なのに変にリアルに感じられます。植村ちはるの描かれ方も「こんな子、実際、出会ったことあるなぁ・・・」と思ってしまいます。
また、第一話は、作者、花沢さんのほぼ実体験のようです…。
4.まとめ
期待通りにうまくいかない、どんでん返しの展開の中で、主人公、田西は必死に頑張ります。三十近くまで、ダメ男だった原因は、”今まで何一つ努力したこともなく、困難と向き合って、闘ってこなかったこと” だと気がつきます。
弱い自分に戻らないように、必死にもがく田西、「負けを認めない限り、負けではない!」その頑張りに、一読の価値ありです。