いつもありがとうございます。
マンガ大好きユキチです。
今回は、以前ご紹介させて頂いた、ちばあきおさんの『キャプテン』のスピンオフ作品、『プレイボール』を、ご紹介させていただきます。
参考)『キャプテン』
『キャプテン』同様、40年以上前の作品ですが十分楽しめる漫画です。街並みや生活の様子などは、さすがに現在とは違います。しかし、そんな些細なことは気にならないほど、主人公や登場人物達の”がんばる”姿は、応援したくなります。
1.『プレイボール』の基本情報
著者 | ちばあきお |
出版社 | 集英社 |
連載雑誌 | 週刊少年ジャンプ |
掲載期間 | 1973~1978年 |
巻数 | 全22巻(文庫版等複数あり) |
前作『キャプテン』は、1972年から月刊少年ジャンプで連載されており、1年遅れて、この『プレイボール』の連載がはじまっています。ちばあきおさんは、同時並行連載の激務に、命を削って、この作品を書き続けていたのでしょう。
2.『プレイボール』のあらすじ
前作『キャプテン』で、中学野球最後の青葉学院戦、墨谷二中のキャプテン・谷口は、指を骨折していながら無理に投球を続け、指が曲がったまま固まってしまい、野球を続けることを断念します。墨谷高校に入学後も部活に入らず、弱小野球部の練習風景を毎日のように眺める日々でした。
(文庫版「プレイボール」1巻から引用)
そんな谷口の様子を見かねたサッカー部のキャプテンは、新しい道に進むべきだと、谷口をサッカー部に勧誘します。
サッカーは全くの初心者の谷口でしたが、持ち前の努力と根性でみるみる上達し、チームメイトからも認められるようになってきます。
(文庫版「プレイボール」1巻から引用)
サッカーに専念することを決めた谷口でしたが、野球に対する未練と情熱は、薄れることはありませんでした。河川敷で少年野球の審判しているところを、サッカー部キャプテンに見つかってしまいます。
キャプテンは谷口の野球への思いに気づき、谷口をサッカー部から退部させ、野球部に入部させるのでした。こういう会話がいいです!
(文庫版「プレイボール」1巻から引用)
プレイボール!谷口の高校野球が始まります。
3.墨谷高校野球部は、毎回予選1回戦負け
東京の下町(おそらく墨田区)にある墨谷高校。進学校であり『キャプテン』に出てくる、2代目キャプテンの丸井は、谷口に憧れ、墨谷高校を受験しますが不合格になっています。
墨谷高校野球部の実力は、毎回、地区予選の1回戦負けのレベルで、ただの野球好きの集まりです。そんなチームに、熱くなりやすい谷口が入部しても、そう簡単に強くなる訳ではありません。しかし、きびしい練習をしたくない先輩達も、いつしか谷口のペースに巻き込まれてしまします。
4.『キャプテン』のライバル、仲間達が再登場!
『プレイボール』の面白いところは、前作『キャプテン』の登場キャラが、そのまま成長して、高校生として登場してくるところです。中学時代のライバル、チームメイト、後輩達が、谷口にどう絡んでくるのか、ワクワクする展開です。
野球の名門、城東高校野球部の松下も、墨谷二中野球部では谷口のチームメイトでした。練習試合の偵察にきた谷口と再会します。
(文庫版「プレイボール」2巻から引用)
5.まとめ
毎回1回戦負けの弱小野球部が、谷口が入部したことで、どうなっていくのか? 谷口は曲がったままの指で、どう野球を続けるのか? 彼らの成長が楽しいです。
また、頼もしい後輩達も墨谷高校に続々進学してきます。
『プレイボール』単独でも楽しめますが、『キャプテン』を楽しく読めた方は、ぜひ続けて『プレイボール』を読んでみてください。